バンコクでお腹をこわさなくなりました

腸内細菌について(2013.3.15)


 8日からバンコク旅行を楽しみ、昨日帰国しました。家に着いたのは夜の11時半。朝は5時半には起きていたので、さすがに疲れました。と言っても途中機内で1時間ほど昼寝をしたのが大きいです。

 ゴーゴーとエンジンの音がうるさい機内ですが、ちょっとビールを飲んでクラシックの音楽を聴いていると、いつの間にかす〜っと寝ていることが良くあります。

 普段イヤホーンを使って音楽を聴きながら眠るなんて事はありませんので、いつも不思議だなと思うのですが、それだけ体が眠りを欲していると言うことかもしれません。

 今回はこれまでのバンコク旅行の中ではトップクラスの健康維持状態でした。以前書いたように、食べ物、飲み物等を選別し、昼寝をして疲れすぎないように努力をしたせいかなと思っていますが、いつもはどんなに気をつけていても、途中で多少なりともお腹が緩くなるのですが、今回はまったくそういうことがありませんでした。

 もしかしたら腸内細菌がバンコクの食べ物に即応できるような繁殖力を持って存在するようになったのかなと思います。そこでもう少しきちんと調べておこうと思い、例によってウィキペディアの記事を読んでみました。

 するとそもそも新生児には腸内細菌は存在せず(母親からもらうと言うこともなく)、生まれてからの環境に即して、徐々にその生体に適した細菌類が腸内に繁殖するようで、読んだ感じからすると、寄生という関係より共生という関係かなと思えます。

 さらにその種類は一人あたり100種類以上、100兆個以上の腸内細菌が生息している(人間の体を構成している細胞数は60兆個ぐらいですが、重さや大きさは圧倒的に人間の細胞の方が大きいみたいです)と書かれていますから、これはさすがにびっくりです。

 しかもこれらの細菌同士が生活空間を共有して、お互いに持ちつ持たれつの関係にもなっているようです。

 さらにさらにちょっと汚い話ですが、いわゆる糞便の半分程度は腸内細菌の死骸だそうです。では残りの半分が食べ物のカスなのかというと、実はそうでもなさそうで、これはまだ私もきちんと調べたことがないのですが、要するに我々の体を構成している細胞の死骸もこの中に含まれているはずだと私は思っています。

 つまり糞便中の実際の食べ物の量はかなり少ない、本当にカスしか残っていないと言うことなのかなと思います。

 それはそれとして、この腸内細菌が、本来の消化酵素だけでは消化しきれないような繊維成分を溶かしたり、さらに外部から入り込んだ病原細胞の増殖を防いだりする機能も持っていると言うことですから、この腸内細菌の生存分布のバランスが悪いと、栄養の消化吸収の効率が悪くなったり、病気になりやすいと言うことだと思います。

 一方これらの細菌群は、互いに生存競争を繰り広げているわけで、それらは互いに作用しあって微妙な均衡を維持しているとも言えます。(国家間の競争に似ているなと感じました)

 またその均衡は外部からもたらされる栄養によっても変わるはずで、ある食べ物を食べ続けると、その食べ物に適正のある細菌群が増殖しやすくなるように思います。その意味でも、我々雑食性の人間は、いろいろなものを食べたほうがよいという結論になりそうです。

 ちなみにウィィペディアに出ているグラフを見ると、腸内細菌の数は4歳ぐらいから64歳ぐらいまではほとんど変わらないのに、65歳以降は急激に減少しています。年を取ると食が細ると言われますが、こういったことも影響しているのかもしれません。


腸内細菌のバランス


胃腸関係


表紙に戻る