天候不順とストレス

 2010年5月24日、今日のように気温が急に下がり、朝から雲がどんよりと立ちこめ雨が降っている状況は、人間の動物的な生理の部分に作用を及ぼすようで、なんとなくだるかったり、朝起きにくかったり、元気が出なかったりします。

 「不思議だなあ」といつも思いながら生活していますが、要するに雨模様や天候不順の時は、無理をせずに体をいたわりなさいという自然な生理作用なのかもしれないなとも思っています。

 であるならそれに無理に逆らわず、のんびりとやればいいのですが、実際の社会生活ではそんな個人的な事情など考慮してくれるわけもなく、だるいから休むとは言えないのが辛いところです。

 しかし天候不順が重なり、仕事上にトラブルが発生し、人間関係がうまくいかなくなったり、締め切りに追われたりしていると、気がつかないうちに「ストレス」がたまり、体調が悪くなっていきます。

 その究極の状態が、このブログを書き始めるきっかけになった「自律神経失調症」だと思います。私は早期退職を実行しましたが、在職時にどれほど自分が気がつかないうちにストレスをため込んでいたかを、今頃になって実感しています。

 「ストレス」とは、英語で「stress」と書きますが、もともとは私の専門である物理学の用語です。意味は「外部からの圧力による内部からの反発力」というような定義になっています。

 要するに体に負担となるような外的刺激のことを「ストレス」と呼ぶわけです。では外的刺激にはどんな物があるのかというと、これは生きている限りすべての刺激がストレス要因になります。当然その大きさや種類、質もまちまちです。

 しかし一般的に人が「あ〜、ストレスを感じるなあ」とか「ストレスばっかりで嫌になるなあ」と言ったときのストレスは、外的刺激によって生体の負担が激しくなった状態をいいます。

 では体に大きく影響を与える「ストレス」どんなものがあるかというと、「人間関係・家族関係」「仕事の忙しさ・達成感の喪失」「気温や気候の変化」「怪我・病気」「天災や事故」「経済問題」などなど様々な物があります。

 これらは生活している限り常に降りかかってくるもので、避けようがありません。しかしある時期に特定のストレスや複数のストレスがひじょうに大きくなり、大きな負担を感じたりすると、「すべてから逃れたい」「すべてを忘れたい」「もうどうでもいい」と思ってしまうことがあります。

 そうなると、行き着く先は「鬱病」や「自殺」という事になるのだと思いますが、私が早期退職を決意した頃は、やはり「もういい。後は勝手にやってくれ」みたいな心境になっていたことは間違いありません。

 ただしストレスの中には良いストレスもあるようです。これは目標を持ったり、夢を描いたり、スポーツでがんばったり、良き家族や友人に出会ったときは、刺激そのものが快感になります。

 話しがそれましたが、要するに日常生活を送る限りストレスは必ず生じていると言うことです。つまりストレスそのものをなくすことは不可能だという結論になります。



ストレスの原因


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