ストレスがたまる原因

 「ストレスが生じると、生体はどのような反応を示すのか」というのが、このページのテーマです。もちろん私は医学者ではありませんので、素人の考えですが、多少の生物の知識はあります。

 ここで言うストレスとは、もちろん「良いストレス」ではなく、生体に悪影響を与える「悪いストレス」のことです。

 私の場合は主として「仕事や家事の忙しさ」が大きなストレスの要因になったようなので、これを念頭に話しを進めます。

 仕事の場合は、その仕事をやり遂げる能力があったとしても、それをいついつまでに仕上げなければならない、というのは大きなストレスになります。
 
 またそれを仕上げるにあたって、あちこちの部署や関係者と連絡調整をしなければならないとなると、ますますストレスは大きくなります。ましてや関係者の中に、非協力的な人がいたりすると悲惨です。

 家事についても、私は妻が1年半ちょっと前に病死した関係で、一人息子のためにここ数年ず〜っと家事を行っています。これも自分一人ならどうともなることですが、子育てということを意識すると、ちゃんと食べさせ、学校へ行かせ、という当たり前のことが意外に負担になります。

 ということで、仕事に追われ、家に帰ってきて家事に追われ、その間に病院の見舞いという状態が約2年続き、昨年以降は父子家庭となっています。

 そして、今年の1月以降、息子の高校受験と、私自身の学校の受験準備(私は高校の教員で教務主任でした)のため、大きなストレスを感じ、医者に相談したところ「自律神経失調症」のなりかけみたいな診断をされました。

 以上が私自身のストレスの背景ですが、ここからは一般論になります。これらのストレスが生体に加わると、生体はこれに対して、「闘争」「防衛」さらには「逃走」という反応を生じるようです。

 実際上司と争ったり、じっと我慢したり、「もういいや」と投げ出すような行為がこれにあたると思いますが、それらの行為が社会的に許されるならいいのですが、現実社会ではあまり許されることもなく、最終的には自分自身の心の中に、はけ口もなく蓄積されていくのだと思います。

 「ここで怒りを口に出したり、行動で表したりしたら、間違いなく職場ではまずい立ち場になる」ということを理性で判断すると、真面目な人はそれを心の中に封じ込めます

 また、上司から不愉快な言動を受けたりしたときも、どちらかというと我慢する人が多いと思います。

 さらにあの仕事をこの日までにしなければならない、この仕事もあの日までにしなければならない、しかし手伝ってくれそうな人はいないし、それらの仕事は責任上自分でやるしかない、と考え仕事を抱えます。

 このような積み重ねは、最初生体のどの部分に影響を及ぼすのでしょうか。最初に影響が出るのは、脳の中の「視床下部」という所だそうです。

 というわけで、次のページで視床下部の働きについてまとめます。



視床下部の働き


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