体調不良の症状

 ストレスがたまっているなあ。体調が悪いなあ、と感じている間はまだいいのかもしれません。「最近疲れるんだよ」とか、「どうも上司とはうまくいかないんだ」というように、誰かに不満を言っている内は大丈夫。

 しかし人目を避け、誰ともあまりしゃべらなくなり、声をかけても上の空の返事しか帰ってこなかったりし始めたときは要注意ですね。

 私の場合は同僚の中に愚痴を聞いていくれる人がいましたので、救われました。もし孤立していたらと思うとぞっとします。

 それでもストレスがピークに達していたと思われる頃を今振り返ると、やはり人目を避け、静かに我慢して黙々と仕事をこなしていたように思います。周りからは声をかけずらい雰囲気を、体から発散していたのではないかと思います。

 そんなこんなでストレスをため込み、視床下部に不健康な影響を与え続けると、自律神経のバランスが徐々に崩れ、私の場合は、頭痛、イライラ、悪夢、動悸、血圧上昇、不眠といった症状があらわれてきました。

 要するに昼間は交感神経、夜は副交感神経が働くはずなのに、このバランスがくずれ、夜でも興奮状態が続いたり、昼間に夜のような体調になったりするということです。

 あのままの状態がさらに続けば、私は完全に「自律神経失調症」となり、さらに「鬱病」になったのではないかと思います。一時は心療内科や精神科を受診しようと、近隣の医師を調べたりもしていました。

 適度なストレスは、仕事にも緊張感と目的意識を与え、人生を明るくしてくれますが、過度のストレスは人生を破壊します。

 日本人は真面目な人が多いので、個人個人原因は違うにしても、結果的にこのような精神的な悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。

 ではどうすればよいのか。ということですが、単純にスポーツだけでは解消しそうにありません。

 「ストレスを解消する」という言葉で言うのは簡単です。実際の生活ではそれがなかなか出来ないから辛いのであって、気分が落ち込んで何もしたくない人に向かって、「運動するといいよ」といっても、それは何のアドバイスにもなりません。

 ただ誰かが手をさしのべてくれるのを待っていても、ストレスはさらにたまり、気分はどんどん落ち込むと思いますので、自分で考えてどこかで気分転換をしなくてはいけません。

 この気分転換の方法も実はいろいろあるようで、単純に体を動かせばいいというものでもないようです。しかもストレスを感じて、体がどのような反応をしているかによって、解消法も様々です。



ストレス解消の方法


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