ヒーリングスポット

 ヒーリングスポット(パワースポット)というのが密かな流行になっているような気がします。本屋さんに行くと、「パワースポット」と書かれた本が目に付くようになりました。

 まあそれだけ精神的な癒しを求めている人が多いのだと思います。アメリカの映画なんかを見ていると、主人公はだいたい離婚していて、それでいて別れた相手とはなんとなくまだ交流があって、子育ての分担やら家事でいろいろストレスを感じ、心理療法の医者に通うみたいな状況が描かれていることが多いと感じます。

 日本も段々とそのような状況に近づいているのかなと感じさせます。効率や経済性だけを重視して、人間性を忘れつつあるのかなと思います。

 そのような社会で最初に被害を受けるのは、ナイーブで繊細、正直で誠実な心を持った人ではないかと思います。こういった人達は自然からの癒しを求めて、パワースポットを求めるのではないかと思うのですがどうでしょうか。

 実際にそのような力があるのかどうかは、物理が専門の私にとっては信じられない思いですが、一方何かを信じて行動するというのは、神経症状で悩まされている人にとっては良いことなのかもしれません。

 実際に私が住んでいる埼玉県のパワースポットを検索してみると、さいたま市の「大宮氷川神社」、鷲宮の「鷲宮神社」などの神社仏閣が多いみたいですね。

 まあそれなりの謂われがあって神社が存在するのでしょうから頷けないこともないのですが、その場所で波動を感じるとか感じないとか書かれても、私はどうもピンと来ません。

 ただ神社に限らず特定の場所で、背筋がぞくっとすることはあります。それが波動を感じたことになるのかもしれませんが、単なる寒気かもしれませんので、判断は難しいです。

 またパワースポットに行ったからと言って日頃からの悩みがきれいさっぱり雲散霧消なんてことはやはりあり得ないのではないかと思えてしまいます。

 ただどこかに行くという外的な行動が、精神状態を高揚させて、精神のバランスを回復する助けにはなると思います。



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