近所の医者からもらった血液検査結果の表を持ち、ここまでの自分自身の判断の経過を頭の中で反芻しながら、これまで通っていた医者の元へ向かいます。
いつものように名前を呼ばれ診察室に入り、「どうですか?」という単調な問いかけに、意を決して頭の中でまとめてきた内容を、最初に「ちょっと、長くなりますが」と前置きを入れて説明を始めました。
内容は以下の通りです。前回処方してもらった「ディオバン」にプラスした「トーワミン」を飲むようになってから動悸と眩暈が少し多くなったように感じたこと。その症状を再び訴えるのは気が引けたので(何回も薬を変えてもらうよう要請するのが申し訳なかったので)、近くの診療所に行って診療を受けたこと。
ついでに血液検査と心電図をとったこと。その結果、心電図は異常なし。血液も異常なしとはなったものの、薬を「トーワミン」から「アムロジン5mg」に変更したことを説明。さらに、今も動悸が続いていて、夜中に変な夢を見て、目覚めるとものすごい動悸で、その時測った血圧が165/95ぐらいあったこと。
余りにつらいので、ネットで似たような症状を調べたら、高血圧の場合腎臓の機能が衰えた時にこのような症状が出るらしいことが分かったので、それを確かめるために再びここに来ました、と割りに正直に実情を訴えました。
無愛想な医者ですが、一応患者の訴えに耳を傾けてくれます。で「分かりました。それではまず血圧を」ということでその場で測定すると145/95ぐらいで、やはり高いです。そして血液検査結果を見て、一言だけ、まことにあっさりと「自律神経ですね」という診断です。
「はあ?」と思わず声が出てしまい、「腎臓ではないのですか?」と聞くと、「血液検査の結果は正常ですから問題ありません」と言われ、うれしいような、自分の判断が違っていてがっかりしたような複雑な気持ちです。
別に病状悪化を期待していたわけではありませんが、「腎臓の数値は正常だけど、ちょっと悪化の兆しもありますね」みたいな返答を予想していただけに、なんだか言われた瞬間に、精神的にガクッときた印象があります。
しかし私はさらに反論。「でも、毎晩変な夢を見るので、目が覚めて、その時の心臓の状態はバクンバクンしていて、血圧を測るとかなり高いんですけど」としつこく症状を訴えます。しかし医者はあくまで冷静に、「まあ、そんな事が起きるときもあります」と私の訴えを肯定するものの、原因は自律神経であるという主張は変更しません。
しょうがないので、「それではどうしたらよいですか?」とちょっと素直に聞き返すと、「眠れるような薬をだしましょうか?」と言います。「それはすなわち精神安定剤とか睡眠薬の類ですか」と尋ねると、「まあ、そんなもんです」との返答。
飲むか飲まないか、最終判断は患者の考えを尊重してくれる、ある意味良い医師です。しかし今回はあまりに動悸が激しいので、試しに飲んでみることを決意。「それではその薬をお願いします」というと、「分かりました」ということで診察終了。
新しい薬が処方されました。名前を「コンスタン」と言います。
もちろん初めて飲む薬です。