自律神経失調症の原因を探る
(2011.4.17)

 「自立神経失調症」ですが、要するに交感神経と副交感神経の入れ替わりの調整が不調になり、身体的に様々な不調が表れるというもので、検査をしても具体的にどこかが悪いという結果はほとんどでないようです。

 この症状を訴える人は、自分自身を振り返ってもよく分かるのですが、比較的真面目で、ある程度病気に関する知識や関心があり、どちらかと言えばおとなしく小心者で内向または内省的、基本理念としてどちらかというと将来を悲観的に考えてしまう傾向があるように思います。

 そもそもこのように理詰めで考えること事態、病気への足がかりになっているなとも思えるのですが、一生涯かかって築き上げた性格ですから、そう簡単に変えられません。ただ内向き思考や悲観的思考は避けなければいけないなと最近は感じています。

 さて今年の症状のきっかけは何だったのかなと振り返ってみると、物理的要因としてやはり寒かった、と言うことに思い当たります。特に夏場が極端な猛暑だったのに、その後あれよあれよという間に冬に向かって冷え込んだことに、体や気持ちがついて行けなかったんだと思います。

 その結果夏の思い出を引きずり、節約のこともあり、ついつい薄着で過ごすことが多く、寒さによる冷えを感じた頃から急に血圧が上昇。これが始まりだと思います。

 その後なぜ急に上昇したのかという原因を究明するために、様々な病名を疑ったり、突然思いついて運動をしたり、病名を特定するためにネットで長時間検索したり、というのようなことが繰り返し、知らないうちに自分を追いつめていったように思います。

 この頃一番感じていたのは、ストレスもなく、血液検査結果も正常なのに何故血圧が上昇するのか、という疑問でした。結局2月に入って寒さから来る血圧上昇だと言うことに自分自身が納得し、降圧剤を増やした頃から、血圧は落ち着き始めました。

 しかし今度は動悸です。こちらも特にストレスがないのに動悸を感じます。不愉快だったのは、今でもそうですが、昼間の生活とは全く何の脈絡もないような変な夢を夜中に見て、起きると心臓がバクバクしていることが重なったことです。

 医者に行っても、別に悪いところはないですよと無愛想に言われ、それでも夜中にたびたび変な突拍子もない夢を見て飛び起き、同時に激しい動悸を感じるようになって、「これはいかん、重病かもしれない」などと勝手に思いこみ、ネットでいろいろな症状を調べました。

 しかも血圧は相変わらず高止まりで、結局ディオバンにトーワミンを追加。しかし追加しても血圧にはっきりした変化はなく、動悸も収まらず、もしかしたらこの動悸は血圧のせいではないのではないか、場合によっては大動脈瘤では?などとさらに余計な不安感を持つようになってしまいました。

 またトーワミンそのものも副作用を見ると「動悸」と書いてあったり(実はほとんどの薬に「動悸」という副作用があると書かれています)して、軽い眩暈すら感じてきたので、思いあまっていつもの医者ではなく、近所の医者で心電図血液検査を実行。

 それでも結果は異常なし。(ただしトーワミンの変わりにアムロジンになりました)こうなるともう訳が分かりません。寝る頃になると心臓がドクンドクンと言っているのを意識し、横になると動悸で体が跳ね上がるような気すらしてきます。

 深呼吸やら柔軟体操やら太極拳の真似事もしてみましたが、動悸はおさまらず、再び元の医者に行って、もしかしたら「腎臓では」としつこく問いただすと、「自律神経でしょう」というありがたい?診断を頂くことになりました。



症状


自律神経失調症の目次へ


表紙に戻る