マスクの性能と除去効果(2012.3.17)
花粉症のひどい季節になってきました。風が吹くと、それだけで喉がイガイガしてきて、咳払いの回数が増えます。今日は朝方から雨が降っていて、風も強くないので症状は軽いです。
道行く人のマスク姿も増えていますね。そこでマスクはどの程度効果があるのかなと思い調べてみました。
先ず素人でも気になるのは、花粉の大きさとマスクの目の粗さです。大きさについて調べてみると、小さいもので20μm(ミクロン)と書かれていますから、直径0.02mm。
肉眼で見える最少の大きさを調べてみると、これは10〜100ミクロンと、最少の大きさの定義(距離とか分離できるとか)によって異なるようですが、細い髪の毛の太さが0.05mmぐらいですから、まあ0.02mmぐらいまでは見ることが出来そうです。
ということは1個1個の花粉をギリギリ見ることが出来る可能性がありますね。車のフロントガラスにも、この時期は黄褐色の粉のようなものがいっぱい付いているのを見ることが出来ますが、あれが花粉だと思います。(黄砂の場合もあります)
次にマスクですが、花粉の大きさよりも網目が大きければ花粉はそのまま通過するわけで、花粉症対策にはなりません。せいぜい風邪の飛沫感染を防ぐぐらいですね。
しかしだからといって網目を細かくすればするほど空気の流れが悪くなり、息苦しくなるはずです。ということはその頃合いが大事だということですが、マスクそのものは大きくわけて「ガーゼ型」と「不織布型」の二つがあるようです。
ガーゼは一枚一枚の網目の隙間は大きいのですが、それを重ねることにより除去性能を高くしています。つまり構造上不織布型よりマスク全体が厚くなりそうです。
一方後者の不織布型はその構造上網目が小さいので、薄型でも除去性能は高くなるようです。ただしどちらも網目の大きさは花粉より小さいようなので、マスクをしていればそれなりの除去効果は期待できそうです。
だったら不織布型が良さそうだと思うわけですが、こちらは薄くて目が細かい分、目詰まりもしやすいようで、「使い捨て型」と書かれているのはそのためだと思われます。
つまり使っている内に花粉がマスク表面にたまり、空気の流れが悪くなるばかりでなく、表面に付着した花粉を吸い込んでしまう可能性も考えられるわけです。
一方ガーゼ型は、洗濯等により使い回しが出来るようで、不織布型より耐久性があるということでしょうか。つまり不織布型は使い捨て、ガーゼ型は数回の使い回しが期待できると言うことです。
どちらにするかは懐具合にもよりますが、実際の除去率は、マスクの形式や価格よりも、装着したときの隙間の出来具合がいちばん影響が大きいようです。
マスクの性能そのものは向上しているので、マスクを通過する花粉は少ないものの、その隙間から入ってくる花粉は防ぎようがないと言うことですね。
鼻や口はそれで良いとしても、目はどうするのか?明日少し調べてみようと思います。