目の花粉症対策 目薬の成分(2)

花粉症の目薬(2012.3.19)

 花粉症の目薬に含まれている薬剤について調べています。昨日はアレルギーを引き起こす元になっている?「ヒスタミン」の分泌を抑制する成分として「クロモグリク酸ナトリウム」という物質を紹介しました。

 先日紹介した「All About」の記事では、その次に「マレイン酸クロルフェニラミン」という成分が紹介されています。

 これを調べてみると、こちらはヒスタミンの受容体をブロックすると書かれています。つまり前者の「クロモグリク酸ナトリウム」はヒスタミンが出来ないように抑制し、後者のマレイン酸クロルフェニラミンは、それでもヒスタミンが作られてしまったとき、そのヒスタミンが反応しないようにする、という役目を持っているようです。

 たしか風邪薬になんかにも含まれていると思いますが、鼻水等の症状が抑えられると言うことだと思います。ちなみに副作用は眠気。風邪薬を飲んで眠くなるのは、この薬も一部関与していると思われます。

 で今日はその次の段階です。眼鏡も駄目。水洗いも駄目。ヒスタミンの分泌抑制を行っても、反応を抑制しても痒みが止まらない、という場合です。

 ここまで来ると、目の中に炎症が始まっていて、それが痒みを引き起こしているわけですから、炎症を抑える薬または痒みを麻痺させる薬が効果を発揮するわけです。

 そこで登場するのが「グリチルリチン酸二カリウム」という物質だそうで、抗炎症作用があります。化粧品にも含まれているそうですから安全性は高そうです。漢方で言うところの「甘草」から抽出されています。(腰痛で使いますね)ニキビやアトピーの治療にも使われているそうです。

 次が「塩酸テトラヒドロゾリン」という物質で、血管を収縮させ炎症を抑える薬として説明されています。しかし血管を収縮させると聞くと、高血圧患者の私としては気になります。

 目薬ですから、ほんの少量が目の周辺に入るわけですが、それでもその部分の血圧が上がると聞けばいい気持ちはしません。実際降圧剤を飲んでいる人は医師と相談した方がよいとも書かれています。

 ということは目薬を選ぶとき、花粉症に効けばどれでもいいやと単純に考えるのではなく、特に私のような高血圧等の既往症がある人は、医者や薬剤師と相談した方がいいですね。

 少なくと前半三つの薬剤はともかく、「血管収縮剤」入りの目薬は避けた方が良いような気がしてきました。

 さらに痒みを麻痺させるような成分を含んだものがあるのかなと思っていたのですが、これは調べた範囲では見つかりませんでした。

 以上の調査内容?を基礎知識にして、楽天でいくつか実際の製品を見てみましたが、血管収縮剤入りの目薬は結構多いですね。慎重に選ばないといけないことがよく分かりました。通販よりも薬局できちんと相談した方が良さそうです。 



減感作療法


花粉症


表紙に戻る