体を花粉に慣れさせる

花粉症対策に減感作療法(2012.3.21)

 花粉症についてはそろそろ終わろうと思っているのですが、最後に減感作療法についてまとめておこうかなと考えました。

 私が通院している診療所は、もともとアレルギーが専門のお医者さんのようで、医師自身がいろいろな療法を自分で試したりしているようです。 (でも先日通院したときは、花粉症で鼻をぐずぐずさせていました。アレルギーの専門医でも自分の症状はなかなか治らないんだなと思いました)

 そのような噂を聞いたのが、この診療所を訪問するきっかけになりました。私自身は何回も書いているように、3歳くらいまでは湿疹、その後喘息、中学生以降は喘息とアトピー性皮膚炎、大学ぐらいからはアトピー性皮膚炎で、それが現在も続いている、筋金入りのアレルギー体質患者です。

 そんな背景があるのでこのブログを書いているわけですが、現在はさすがにアトピーも時たま相性の悪い食べ物を食べ過ぎると痒みが増す程度に収まっているので、もっぱら高血圧の治療を行っています。

 それはそれとして、私は毎月高血圧の薬をもらいに通っているのですが、だいたい12月の終わりぐらいから少しずつこの減感作療法を始める方がいるようです。

 どうやらこの療法の主たる方法は、月に1回程度の注射を打つ治療のようです。効果が表れるまでに時間がかかるために、早い時期から対処する必要があります。

 治療の内容ですが、自身のアレルゲンが特定されていれば効果がありそうです。どうゆうことかというと、例えばスギ花粉で症状が強く出る人に対して、あらかじめ時期が来る前にスギ花粉のアレルゲンをほんの少量注射で体内に入れるわけです。

 アレルギー反応が起きるか起きないかのギリギリの量だと思うのですが、そのくらいなら通常の生活に支障は出ません。一方体内の免疫系はこのアレルゲンに自動的に反応しているはずですが、その量が少なければ、これは異物であって排除しなければならないという激しい反応を起こしません。

 つまりほんの少しアレルゲンを入れて、そのアレルゲンに少しずつ体を慣らすと言う方法で、これは喘息治療でも行われています。(私自身が小学生の頃、注射ではありませんが、こういった療法で喘息治療を行われました。そのときの結果はあまり芳しくないものでした。それだけ私のアレルギー反応が強かったのだと解釈しています)

 花粉症の場合は、アレルゲンがスギ花粉というようにはっきりしている事が多いので、この療法は結構効き目があると思います。実際私の連れは生前花粉症で悩んでいましたが、花粉が多そうだと予想された年は、この療法を前年度から初めて比較的軽くすんだと喜んでいました。

 ただやめてしまうとまたやり直しになるので、継続的な治療が必要だというのが面倒な所だと思います。



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花粉症


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