基本は飛沫感染です

インフルエンザが最盛期に入りつつあるようです(2013.1.19)

 新学期が始まり1週間ちょっとが過ぎました。予想通りインフルエンザが増え始めました。私が勤務する高校では、現在1クラスが学級閉鎖。登校している生徒の中にも咳をしていたり、顔色の悪い生徒がいますので、来週はもう少し増えるかなと思っています。

 インフルエンザの流行情報をみると、関東は東京、神奈川、山梨が注意報でそれ以外の茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉は警報となっています。中でも茨城と群馬はどうやら流行最盛期みたいで、警報の中でもさらに上のグループに入っています。

 流行しているのはA香港型のようで、昨年と同型です。と言うことは、昨年感染した人は若干症状が軽いかなと思われますが、感染しないわけではないと思うので注意が必要です。

 私の場合は、一昨年11月に予防接種をしたものの、昨年の3月に感染。ちょうど予防接種の効果が切れかけた頃、バンコクに旅行に行き、そこで激しく咳をする人と同じバスに乗ったためうつされたと思っています。

 しかしこの咳をする人とは、車内という密閉環境ですが距離は5mぐらい離れていました。逆に言うとそれだけ飛沫が空気中に飛び散って浮游していたということだと思います。

 テレビでは1回の咳やくしゃみで飛沫が3m飛ぶという実験をやっていますが、実際に飛んだ証拠が確認できるような飛沫の粒子は、重力によって落下するほど大きいものであり、それより小さなものは空気中に浮游していると私は思っています。

 と言うことは普通に呼吸しているだけでそれらの飛沫が鼻や喉の粘膜に付着するのは当たり前だと思われます。

 ちなみに感染してから症状が出るまでの潜伏期間は1日から、長い場合は5日ぐらいかかるようです。たぶん最初は喉が痛いとか鼻水が出るとかの症状だと思うのですが、そういった軽い症状からすぐに高い熱が出るという状態に移行します。

 この間に、体内では免疫細胞が、ウイルスに感染した細胞の発見、そのウイルスの構造の分析、分析結果の連絡、分析結果に基づいて抗体の生産、抗体を患部へ移送、ウイルスまたはウイルスに感染した細胞との闘い(ここで高熱が出ます)、という時期を経てウイルスを駆逐していくわけです。

 この時あらかじめ、どんなウイルスが体内に入ってくるかということを予想して準備させておくのが予防接種の役割だと思います。

 個人的には若いときには予防接種に頼るのではなく、自分自身で抗体を作れるような体にしないと、大人になってからの免疫が弱くなってしまうのではと思っています。

 しかし高齢者の場合は免疫力そのものが弱っていますから、あらかじめウイルスを予想して準備をしておいた方が、肺炎等のリスクを避けられると言うことだと思います。

 私の場合は小さい頃から喘息症状が出て気管支の内壁が敏感になっているようで、ちょっとの風邪で、すぐにしつこく痰がからみ咳が長引くので、最近は予防接種を受けるようにしています。

 これから受験を迎える子供さんがいる家庭では、我が家もそうですが、家族も少し気をつけて感染予防をしないといけないと思います。



警報発令


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