生活習慣病の予防

平成22年度 国民健康・栄養調査結果を見て(2012.2.4)

 前回からの続きです。気になっているのは11項目目の「生活習慣病の予防・改善のための取り組み状況」です。

 グラフを見ると30歳以上の男性の約半数、女性の6割近くが何らかの取り組みをしていると答えています。さらにその割合が最も高いのは男女とも60代で男性は6割近く、女性は7割近い数字になっています。

 取り組みの中で一番心がけていることは、男性が食べ過ぎに注意、女性が野菜摂取だそうで、グラフを見るとほとんどが食生活に関係しています。それ以外では運動と睡眠、ストレス解消となっています。

 つまり生活習慣病を意識している中のほとんどの人が食べ過ぎを意識して、野菜食を増やしたり、塩分を減らしたり、脂肪分を減らしたりしているということで、これは今の私の考え方に一致しています。

 ところがその下の方に、野菜摂取量という項目があるのですが、ここでのグラフを見ると、野菜摂取を意識している人が多いにもかかわらず、摂取量の平均値は減少しています。

 ということは意識はしているけど、実際にはつい誘惑に負けて肉料理やファーストフードを食べてしまうと言う現実があるのかもしれません。

 夕方のテレビで、ニュースの後には必ず食べ物番組が入ります。私はテレビを消してしまいますが、あれを常時見ていたら、食生活が乱れるのは当たり前だと思います。

 一方食塩摂取量のグラフはここ7年間で、少しずつですが見事に減少しています。これはやはり高血圧等を意識している方が増えていると言うことではないでしょうか。

 次に運動の状況ですが、運動週間がある人の割合は7年前に較べて男女とも増加。だいたい3割ぐらいの値です。つまり3人に1人が継続的な運動を行っていると言うことです。

 ただ1日に歩く歩数は7年前に較べて減少。生活が便利になり、車や自転車で移動する人がふえているということかもしれません。

 全体を見ていくと何となく感じますが、健康についての意識は高まっているが、実際に行うのはなかなか難しいと言う当たり前の結果です。仕事の問題もあるでしょうし、稼がないとそれこそ食べていけないという状況もあるように思います。

 最後の方に健康寿命という言葉の定義の認知度を書かれていました。私はこの言葉を知らなかったので調べてみました。要するに日常的に介護を必要としない自立した生活画できる生存期間で、男性は72.3歳、女性は77.7歳で世界第一位だそうです。

 しかし私は現在59歳。あと13年で自立した生活が出来なくなる可能性があると言うことで、この間に健康に留意して遊ばないといけないな、と言う思いを強く持ちました。



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