ミトコンドリアから健康を考える

健康の本質は食事、運動、規則正しい生活(2012.4.17)

 ミトコンドリアというのは実にユニークな名前で、私が高校で細胞の授業をやっていると、生徒が最初に覚えるのが、この「ミトコンドリア」です。

 私自身も、面白くて覚えやすい名前だと言うことを強調して教えるのですが、今回このブログを書くに当たって、改めてその語源を調べてみました。

 ミトコンドリアのスペルは「mitochondria」となっていて、「mito」と「chondria」に分かれるみたいです。いずれも語源はギリシャ語で、前者が「糸」、後者が「粒」だそうで、要するに「糸のような粒」であるということです。

 でこのミトコンドリアが、細胞内におけるエネルギー供給源となるわけですから、細胞を一つの工場に見立てれば、発電機に相当するのかなと思います。

 ここで電気を作り、その電気を細胞内に行き渡らせ、細胞外から各種の栄養素を取り入れ、細胞分裂に必要な材料を合成する、というイメージです。

 というわけで昨日の記述に戻るわけですが、酵素が活発に反応する36.5℃前後の体温を維持しながら、良質の栄養素を細胞内に取り込み、酸素を供給してエネルギーを生み出す事によって健康な体が維持できるのではないかという結論になります。

 しかしくどくど書いていますが、これは結局何のことはない、体によい食べ物を充分にとり、運動をすることによって血液循環を充分に行い、暑くても寒くてもそれなりに対応できる体温を維持するという、健康維持の基本に戻るような気がします。

 この「健康生活あれこれ」というブログを書くようになって、様々な分野でより健康になるためにはどうしたらよいかと言うことを考察してきました。

 例えば高血圧の場合はストレスを減らし、適度な運動と、野菜を多めに摂るような食生活を改善をしましょう。、という結論になります。

 高血圧とはあまり関係の内容に思える自律神経失調症も、規則正しい生活をして、ストレスを減らし、食生活を改善しましょう、という結論になります。

 痛風もそうです。食べ過ぎに注意すること、脂肪分やプリン体を多く含んだ食べ物ばかり摂らずに、野菜を多くして、運動をしましょうという結論です。

 アトピーや喘息、花粉症についてはアレルギー体質が絡みますので、同じような結論にはなりませんが、症状を軽くするには規則正しい生活と食生活の改善、ストレスを減らす、と言うよう方法が効果があるといいます。

 つまり病気というものは、例えば外部からの細菌やウイルス、内部のアレルギーや自律神経、といったものが原因となって体のバランスが崩れてしまった状態であるわけで、もしそのような崩れた状態にならなければ、病気にならないと言うことになります。

 そのために日頃から規則正しい生活をして、野菜の多い良質な食事を摂ると共に、適度な運動を行いストレスをためこまない、というごくごく当たり前の考えが健康を維持する、と言うことになりそうです。



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