細胞数が増えればガンも増加?

身長の変化と細胞数(2012.6.10)

 先日たまたま飲み会に誘われ、電車に乗る機会がありました。普段は車を使っての通勤なので、電車には滅多に乗りません。従って自動券売機で乗車券を買うことも滅多にないのですが、最近はパスモだのなんだのというものがあり、改札口が分かれていたりして面倒です。

 乗車券を持って近づくと、その場所は乗車券は使えなかったりして、慌てて列を代えて後ろの若者に嫌な顔をされるということがたまにあります。

 昔は券売機の前でどうやって乗車券を買ったらよいか悩んでいる高齢者に声をかけられ、親切に教えた思い出もありますが、やがて私が券売機の前で何を買ったらよいか分からなくなるときが来るのではないかと若干不安に感じます。

 それはそれとして、電車に乗っていても、いわゆる人通りの多い繁華街を歩いていても、背の高い人が増えたなという印象を感じます。

 私の現在の身長は172cmぐらいですが、高校生の時ぐらいにすでに周囲の大人達と同じか少し高いぐらいの身長だったと思います。通学途上の満員電車の中で、人の頭の上に視線が出ていました。

 しかし最近は人が多いとその中に埋もれてしまい、私よりも5〜10cm背の高い人が大勢いることを意識させられます。

 統計を見てみると、1960年頃の6歳の平均身長は112cmぐらい。2010年は117cmで5cm増加。同様に15歳は161cmから168cmとなり7cmぐらい伸びています。

 2011年の年代別平均身長を見ると、30代がもっとも高くて172cmです。私の年代は168cmぐらい。つまり同年代と比較すると背は高い方ですが、20代から40代の働き盛りの人とほぼ同等と言うことになり、電車内での印象が正しいことがよく分かります。

 だからどうという結論はとくに考えていないのですが、ひじょうに長期的な視野で考えると、生物というのは巨大化するのかなということを感じています。

 つまりオリンピック競技等を見ていると、結局大柄な選手が活躍することが多く(体操競技はちょっと違いますが)このことから生物が生存競争をしていく上での大型化は避けられないのかな、と思えるわけです。

 こういったことは以前恐竜の進化について調べたとき感じました。生存競争に打ち勝つため恐竜も体を大きくしなければ生き残れなかったと思っているのですが、その巨大化と健康リスクはどのような関係にあるのか。

 体が大きくなればなるほど、体の隅々まで栄養素を運搬することが難しくなります。もちろん大型化に伴って血管網が発達するのだと思いますが、その分細胞数が増えガン等の発症確率も増えそうな気がします。
 
 この50年で身長が2%ぐらい伸びたとすると、体積にすると6%ぐらい増えると言うことで、約60兆個の細胞で出来ている人間の体も、その細胞数が単純計算で3.6兆個増えていることになります。(細胞自体が大型化するという考えもありますし、免疫細胞の数もそれに伴って増えることになりますが)

 この辺りほとんど憶測で書いていますが、その内こういったところに着目して研究される方も出てくるのかなと思っています。



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