70前後で著名な方が亡くなりショック

厄年の死亡率(2012.6.29)

 ザ・ピーナッツの伊藤エミさんが6月15日に亡くなっていたようです。私が子供の頃、歌番組を見ると必ず出演していた方達で、今改めて当時の歌を聴いてみると、やはり歌唱力があったなと思います。

 死因は公表されていないようですが、ガンと書かれた記事もありました。71歳とのことで、平均寿命まではまだかなりの年月があるだけに残念です。

 また今日の新聞では俳優の「地井武男」さんが心不全でなくなったという記事も出ています。こちらは70歳だそうです。

 さらに「ドンキー・カルテット」で有名になった「小野ヤスシ」さんが72歳。この方もガンのようです。

 70歳前後というのは何らかの体の変化がある年なんでしょうか。良く厄年と言われ、男は25歳、42歳、61歳という数字が上げられています。

 男で言えば25歳は青年期の終わり、42歳は中年への変化、61歳は老年への変化と言うことになり、この時期にホルモンのバランスがいろいろ変わる、と考えればなんとなく分かるような気もします。

 しかし70歳前後というのは厄年ではありません。それとも近年の長寿化の影響で、厄年も高年齢化?しているのでしょうか。

 生物学的に見れば、長寿の達成は様々な医療技術の発展や健康情報に対する我々庶民の関心によるものであって、ホルモンバランスが崩れる時期は昔とそれほど変わっていないようにも思えます。

 そこで次に、厄年近辺では、死亡率が他の年齢よりちょっと高くなるのかなと考え、平成18年度ですが厚生労働省のページで死亡数、死亡率というページを見つけました。

 この中の死亡率という数値に注目して、この数値をエクセルに入力してグラフにしてみました。もしこのグラフが特定の年齢層で急に高くなるようなら、そこがある意味厄年に該当するのではと考えたのですが、結果はきれいな右肩上がりの曲線になりました。

 つまり年齢が上がれば上がるほど亡くなる方の割合も増えるというごく当たり前の結果です。

 ということは、特定の年齢層で突然死亡率が上昇するような傾向はない、ということです。従ってわざわざ厄よけをする必要はないといえますが、上に書いたようにホルモンバランスが崩れる時期であることは間違いなさそうですから、この時期に健康診断を受けて体の調子を確認するきっかけにはなりそうです。

 ちなみに、体の不調を感じたとき、そう言えば今年は自分の厄年だったな、なんてことを意識する人が多いのかもしれません。

 また厄年そのものの定義もいろいろあるようで、そういった諸説も考慮すると、体が不調になったときは必ず何らかの厄年に該当するという考えもあり得ます。こうなると厄年というより、単なる確率の問題のようにも思えます。 
 
 とはいうものの、私自身25歳前後から徐々に太りだし、42歳前後から高血圧が本格化し、痛風にも見舞われ現状にいたっています。

 この後2年後に61歳を迎えるわけですが、いよいよ老年期に入るわけで、その時期を前にしてすでに息切れ症状や物忘れ症状が出ていますので、やはり厄年は正しいのかなと思えてしまうこともあります。



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