利用していない汗腺を活用

汗腺の数と暑さへの適応(2012.7.26)

 やけに涼しかった数日が終わってから、一気に暑さが戻ってきました。今このブログを書いている部屋の温度はすでに30度に達しています。それでもエアコンの無い部屋なので扇風機だけを使って暑さを凌いでいます。

 私の仕事は非常勤講師ですが、勤務校は冷暖房が入っています。学校に行くと暑さが凌げるのですが、夏休みですから学校に行く用事がありません。

 それはそれとして、教員自体はすでに35年ほどやっています。この間、特にここ10年ぐらい暑さ寒さに弱い生徒が増えたなと感じています。

 もちろん暑さそのものが日常的に平気で35度を越えますので、そのせいもあるのかなとは思いますが、それにしても30度を越すような天気でも、「先生エアコン入らないの」とよく聞かれますし、冬場ちょっとでもすきま風が入ってくると窓やドアをぴったり閉めてしまいます。

 私は血圧が高いので暑がりなのかなと思っていますが、アトピーの痒みと湿気さえなければ別段30度を越してもそれほど気になりません。(もちろん暑いとは感じていますが)

 しかし子供達はそうでもなさそうです。そう思って授業中教室にいる生徒達を見ていると、汗かきがほとんどいないこと気づきます。汗くさいのは嫌だ、という気持ちもあるのだと思いますが、普段から暑いときはエアコン、寒いときは暖房という生活に慣れているため、汗や脂肪で温度を調節するのが苦手になっているのではと思えます。

 そのことを証明するために「汗腺の数」という検索語句でネット上の情報を調べてみると、先ず汗腺の数は全身で200〜500万個だそうです。この時点ですでに大きな差があります。

 また汗の量は1日に0.7〜0.9Lという記述がありました。ただし運動をすると10倍ぐらいになるようです。従って夏場は少なくとも2Lぐらい水分を補給する必要がありそうです。

 一方汗腺のはたらきですが、存在しているすべての汗腺が活発に働いているわけではなく、活動していない汗腺も多いようです。汗をかかない習慣が定着していると、活動していた汗腺も徐々に活動しなくなるようで、そうなると突然暑くなっても汗をかくことが出来ず、体中に熱がたまって熱中症と言うことになります。

 ということは少々嫌でも、暑いときに我慢できる範囲で運動をして働ける汗腺の数を増やすと言うことが夏バテを防ぐ大きなポイントになりそうです。

 また暑いからといってすぐにエアコンの部屋に逃げ込むのではなく、木陰で涼むとかも良いと思います。湿気さえ少なければ木陰は意外に気持ちがよいものです。ウォーキングをしているのでよく分かります。

 さらにエアコンの設定はやはり28度ぐらいが良さそうです。それ以下だと確かに涼しく感じますが、体の調整機能を使わなくても涼しいので、汗腺の働きは悪くなるはずです。

 東京電力の値上げも決定し、標準家庭では4月からの様々な値上げ分が積み重なって一ヶ月1000円ぐらい料金が上がった計算になるようです。節電と夏バテしない体力作りを兼ねて、エアコンの温度設定は28度が理想です。



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