アレルギーは50年前から一貫して増加

アレルギー疾患患者数減少を願って(2013.2.8)


 誠意を持って野菜等を生産されている方や、そういった野菜を仕入れる努力をしているスーパー等で働く方、更にはファミリーレストランで食材に神経を使っている方が読んだら不快な印象を持つかもしれませんが、輸入食品に不安を感じています。

 円安で、海外から輸入される食料品の中に、コストをさげるために粗悪なものが混じるのではないかという危惧を感じています。日本のようにある程度規制がしっかりしている野菜なら問題なさそうとも思っています。

 ただし円安云々は別にしても、日本でも微量とはいえ、農薬や化学肥料を使って野菜が作られていることは間違いないと思いますので、アレルギー体質でアトピーや喘息で苦しんできた人間からすると、少しでもそういった化学物質が含まれていない食品を選ぼうと思うのは当然だという気もします。

 何が原因かは特定できませんが、アレルギー体質、アレルギー性鼻炎、花粉症、ぜんそく、アトピーという症状を呈する患者さんの数が増えていることは間違いないと思います。

 今ネットでアレルギーの患者数で調べてみたところ、アレルギー疾患対策というPDFファイルが見つかり、それを見ながらこれを書いています。ここに出ているグラフや数値を見ると、アレルギー疾患が増えていることは明白です。

 一方喘息等による死亡率は減少していますから、これは医学の進歩に寄るところが大きいと思います。

 私自身3歳ぐらいから喘息がひどくなり、夜中に発作を起こし、医師の往診をお願いしたり、父親におんぶされて医院に行き治療を受けたことを覚えていますが、当時は発作を抑える有効な手段もあまりなく、唯一「ネオフィリン」だったと思いますが、これを飲んで数時間発作を抑えるのがやっとだったと思います。

 その後小学校に入学したものの、発作がひどく、結局2ヶ月ほど登校後長欠児童となりました。このころに、自分は虚弱体質であり、長くは生きられないということを子供心に覚悟したように思います。

 しかし小学校高学年になった頃、喘息の噴霧式治療薬である「メジヘラ」という薬が開発され、これによって急激な発作が劇的に改善するようになり、徐々に欠席が減っていきました。

 その後思春期を迎えると共に、気管支の粘膜が荒れるという喘息発作は徐々に治まり、代わりに皮膚が荒れるというアトピー性皮膚炎に移行。アレルギーの治療は大変だということを身をもって体験しています。

 喘息もアトピーも結局なかなか完治せず、今でも悩まされていますが、それでも当時の状況に較べるとずいぶん良くなったと思います。

 その原因はもちろん新しい薬や治療法が開発されて事もありますが、40代ぐらいから食べ物に神経を使うようになったと言うことが一番大きな原因ではないかと私は思っています。(もしかすると年齢とともに過剰な免疫反応が低下したのかな、とも思えます)

 その意味でも、良質の食べ物を摂ろうというという意識が強く働いています。自宅近くで家庭菜園を行い、無農薬で野菜をつくっているのはそういった意識の影響が大きいです。

 時には雑草の中に野菜が見える、というような状態になっていますが、そういった環境でたくましく育った野菜のおいしさは格別です。


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