高齢者の意識調査

一人暮らし高齢者の心配事(2014.5.15)


 別のブログにも書きましたが、一人暮らし高齢者が孤独感を感じて、コレクティブハウスというものを利用する人がいると言うことをNHKが報道していました。

 「なるほどなあ」と思いつつ、さらにその内容を詳しく調べてみると、いわゆるワンルームマンションにキッチン等の共同スペースを設けた建物だと言うことで、プライバシーに配慮しつつ、孤独感を和らげる作用があるようです。

 そこでもう少し全般的なことを知りたいなと思い「一人暮らし高齢者の健康不安」という検索語句を使ってネットの情報を調べてみたところ、検索順位の第一番目に内閣府の共生社会政策というページに一人暮らし高齢者に関する意識調査結果の概要」というページが出ていました。

 65歳以上の男女を対象にした調査で平成6年度と11年度、そして14年度に調査を行っています。平成14年度の調査は男性454名、女性1487名の1941名からの聞き取り調査ですから、かなり信頼度は高そうです。

 いろいろな質問があるようですが、その中で健康状態の項目に先ず注目しました。平成14年度に自身の健康状態が良くない、と答えている人は全体の29.3%の568名。要するに3人に一人は健康不安を抱えていると言うことになりそうです。

 さらに全体の中で要支援、要介護の認定を受けている人は12.6%の244名。8人に1人が何らかの認定をうけているということです。

 次に日常生活で心配事があるかという質問があり、これには40%近い人が心配があると答えています。その内容として多いものは平成14年度が多い順に「健康」「家事負担」「家計収入」「外出時の転倒等の事故」「頼れる人がいない」となっています。

 一方平成11年度の調査では、「健康」「「頼れる人がいない」「家計収入」「子どもや孫の心配」「介護を必要としている現状」となっています。

 調査年度が変わっても、トップは「健康」ですから、日常的に自分の体調について関心を持って生活していると考えてよさそうです。これは今の私の心境にも一致します。

 次に共通しているのが家計収入。自分の生活をいかに維持できるかと言うのは、つまるところ収入と支出のバランスでしかないと思いますが、やはり関心は大きいなと感じました。

 面白いなと思ったのは平成14年度に2位に躍進?した「家事負担」。これはもしかすると男性の寿命が延びている影響かなと思いました。

 一方平成11年度の2番目の項目「頼れる人がいない」というのが、平成14年度は5番目に後退していますので、このあたり皆さん、一番上に書いたコレクティブハウスを初めとして、地域サークルに参加といった、様々な生活上の工夫をしているのかなと推測しています。

 次が将来への不安についてですが、ちょっと長くなりそうなので明日に回したいと思います。


高齢者の将来像


健康な生活を送るために(2)


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