統計数値から自分の将来像を模索

高齢者が生きていく上での将来の不安(2014.5.18)


 昨日、高校の同期会が開かれ、久しぶりに行ってみました。40数年ぶりに再会した面々で、思うところ感じるところ多数ありましたので、次回またその感想をまとめたいと思います。

 今日は前々回の残り。高齢者が生きていくうえで感じる将来の不安です。(前回は日常生活での不安)先ず全体として驚いたのは不安を感じている人が平成11年度は68.8%だったのに対して、14年度は59.5%に減少したこと。

 我々を取り巻く環境は日々悪化しているようにも思えますが、不安が減少しているということは、それだけ健康で元気な人が増えているということなのかもしれません。

 不安なことの内訳を見てみると、第一位はやはり健康や病気のことで、これがダントツトップです。平成11年度もトップでした。次が介護が必要な状態になることで、これが第二位。私も同感です。

 第三位が収入。第四位が頼れる人がいなくなる。すなわち孤立状態。第五位。おれおれ詐欺に代表されるような犯罪に巻き込まれること。第六位、社会保障や金融制度の急激な変化。以下子どもや孫の将来、財産の管理・相続、人との付き合いと続いています。

 「外出頻度」という項目があって、これはちょっと面白いなと思いました。週に出かける日数を聞いているのですが、ほぼ毎日が40%であるのに対して、週に1日・ほとんど無いという人が17.5%。以外に多いので驚きましたが、まさに孤立している状況ではないかと思われ不安になります。

 さらに不安を助長するのはその次の「近所づきあい」という質問項目。そのなかで「つきあいはない」と答えた人の割合が、平成6年度は5.6%。11年が7.2%。14年度が8.9%とじわりじわり増加しているのが不気味です。

 そしてもう一つ気になったのが「日常の用事を頼む相手」がいない、と答えた人がなんと31.6%。3人に1人です。

 想像していたよりは良さそうだと思ったのが経済的な問題。家計に心配が無いが78.0%で、家計が苦しく非常に心配だは5.0%。マスコミの報道のニュアンスを聞いていると、かなりしんどそうな人が多い印象を受けていましたが、そうでもなさそうだと思いました。

 ただ追い詰められている人は、本当に苦しい思いをしているのだろうなと言うことも想像できます。

 ありゃりゃ、変だぞと思ったのは「通院の程度」。平成6年度に比べて増えているのが月1回の通院患者で16.0%から21.7%に増加。一方、通院していないという人は25.5%から21.7%に低下。

 政府は健康な人が増えていると言っていますが、患者数は増えているということで、先ごろ健康診断数値の見直しが話題になっていますが、意図的に病気が作り出されている可能性もあるなと感じました。

 いろいろな統計があるもんだなと言う感触をもちましたが、こういった数値を基にして、自分の将来はどうあるべきかということを考えていかないといけないなと感じています。少なくとも孤立はまずいだろうという気はしています。


親から受け継ぐもの


健康な生活を送るために(2)


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