不安や危機をあおる記事が氾濫

2019.3.5

 私は本屋さんが好きなので、暇があると買い物ついでに本屋さんに行きます。だいたい一般的な週刊誌を見て、次が経済雑誌。さらに旅行雑誌を見て満足して帰ってきます。

 しかし最近の一般週刊誌に出ている特集記事、最後を迎えるにあたっての様々な手続き特集は、表題をみるだけでうんざりして、余り内容を見ることもなくなりました。

 ひと頃は、体に良くない食品とか飲んではいけない薬とかの特集が多かったので割と面白かったのですが、どこかの週刊誌が新しい話題を記事にして、それがヒットする?と分かると、途端にその手の記事が増えるようで、読者側から見ると、常に危機を煽られているような感じです。

 さらに健康本コーナーやダイエット、運動関連のコーナーに行くと、「あれをすればどうたらこうたら」とか「これさえやればどうたらこうたら」、「あれをやってはいけない」「これもやってはいけない」という指南本?がやたら多いことに気が付きます。

 すべて健康や食に関する危機を煽って関心を引き、それを購入させようという意図が丸見えなんですが、健康が心配、食べ物が心配、さらに家計が心配と考えている人はつい手に取ってしまいます。

 しかし「待てよ」と一旦冷静になって考えながら読むと、多くの本の内容が、根拠や裏付けるデータに乏しいと言うことも感じます。

 その意味ではこういった私の健康関連ブログも同様かなと反省する部分もあるのですが、なんか思いついたことに適当に理由付けをしてまとめている雑誌や本が多すぎるなと感じています。

 特に「歩けば健康」とか「スクワットをしていればOK」、「ストレッチはこれ」「これさえ食べていれば・・・」といった、たった一つの方法ですべてが解決されるみたいな書き方のものは、実に信憑性がないなと感じます。

 最初に書いた、最後を迎えるにあたっての手続きですが、確かに私が妻を失った後の手続きは色々と大変でした。しかし一つ一つを行政や金融機関に指示された通りにこなしていけば、それほど大きな問題は生じないことも確かです。

 あえて言えば死亡届を出した瞬間に個人の金融資産の出し入れが難しくなるために、個人が家計を背負っていた場合、例えば大きな葬儀を行った時などの支払いが滞ると言うこともあるかもしれません。

 そういったことさえ事前に知っていれば、金銭面であれこれ悩む必要はないと思います。むしろ妻を失ったあと私が苦労したのは(しているのは)遺品の整理ですね。

 生前着ていた衣料品、使っていた道具等々、あっさりと捨てるのには非常に勇気と決断が必要です。実際この3月はちょうど10回忌となり、「あ〜もうそんなに経過したのか〜」と思いつつ、先日墓参りに行ってきました。

 というわけで、特に結論はないのですが、危機や不安を煽って売り上げにつなげようとする雑誌や書籍、さらにはネットに氾濫する健康情報等、読み手側の知識が不足していると、つい気持ちが揺れて購入と言うことになってしまいそうで、それが一番心配です。





台風接近時に息苦しさと動悸


健康な生活を送るために(2)


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