健康寿命と平均寿命の関係

健康寿命の推移(2012.7.1)

 健康寿命というのは「健康で自立して暮らすことが出来る期間」というのが定義ですが、長寿国ならではの考え方かなとも思っています。

 ところで長寿の指標である平均寿命は年々延びているわけですが、では健康寿命はどうなんだろうと気になって調べてみました。

 あらためて調べてみるとWHOが発表した数値は男性72.3歳女性が77.7歳ですが、先頃厚労省が発表した数値は男性70.42歳、女性が73.62歳で、結構厳しい数値になっています。

 数字に差があるのは、どうやら算出基準が違うことによるようですが、いずれにしても男性は70歳以上、女性は73歳ぐらいから、徐々に生活に不便を感じるようになると言うことだと思います。

 一方平均寿命は男性81.15歳、女性は87.87歳と厚労省は算出しているようですから、男女ともに10年以上ある意味不便な生活を強いられる期間があると言うことですね。

 それはそれとして、では健康寿命の推移はどうなっているのか。いろいろな統計資料を調べてみたのですが、定義がどうもバラバラなようでよく分かりません。

 そういった数値を眺めていて分かったことですが、平均寿命が1歳延びたとき、当たり前ですが健康寿命も1歳伸びるという事にはなっていません。せいぜい半分ぐらいです。

 つまり現状では平均寿命が伸びていますが、同時に何らかの支援を受けて生活をしなければいけない期間も増えていると言うことです。

 この認識は大きいですね。杖をついたりしてもなんとか動ける状態なら良いと思いますが、訳も分からない状態で寝たきりになってしまっては最悪です。(本人はその状態を認識していないと思いますが)

 原因ですが、リンクしたページでは脳血管疾患、認知症、骨折となっています。脳血管疾患については高血圧やストレスが大きいかなと思います。

 骨折は私の母親も昨年入院して大変な目にあいましたが、高齢者は本当にちょっとした不注意で簡単に転び、骨折します。避けるにはやはり普段からの運動しかないように思います。

 認知症については、これまで調べたことがなく、私にとってはまったく未知の領域です。今後調べないといけないなと思っていますが、いずれにしてもただ単に長寿国になったことを祝うだけでなく、如何に自立した生活を長く続けられるかということが大事なんだと改めて思いました。 

 平均寿命が伸びても、同時に介護の年数が増えたのではあまり意味がないなと思えます。



手すりの設置と段差の解消


健康寿命を伸ばす


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