手すりの設置と段差の解消

健康寿命を伸ばすために骨折は避けないと(2012.7.2)

 高齢者は転倒しやすい。それがきっかけになって動けなくなることもある。というような記述を見て、やはり日頃からの運動やカルシウムの摂取が必要だなと感じましたが、それと当時に家の中の段差も気になってきました。

 今は私自身まったく問題ありませんが、あと10年もするとどうなるか分かりません。そこで先ず高齢者が転倒しやすい場所はどこなのか、統計をとった数値がないかどうか調べてみました。

 すると東京消防庁の統計というのが出ていて、救急車を呼んだ人の理由が出ていました。数値ですが、全体の45%が転倒で10%が転落だそうです。

 しかもこれは救急車を利用した全体の人の割合で、65歳以上の高齢者の場合は68%が転倒、10%が転落、4%が誤飲だそうで、転倒がひじょうに多くなっています。

 私の母親も昨年庭先で転倒し、80年余りの生涯で、生まれて初めて救急車で搬送され、その後数か月病院で不自由な生活を送りました。

 母親の場合は足首と手首の骨折でした。幸いなことに、まだ年齢の割に骨がしっかりしていたので、ボルトで固定し、その後それを取り、今は何とか年齢なりの生活をしています。

 統計的には、高齢者が転倒する場所は一般歩道が第一位で次が自宅内。さらに自宅周辺となっています。年齢と共に目が見えにくくなり、さらに足下がおぼつかないわけですから、ちょっとした段差でつまづく事が多いのだと思います。

 転倒防止ですが、家の中では基本的に段差の解消、滑り止め、手すりの設置が一番かなと思います。しかしこういったバリアフリー仕様は、その年齢になってみないと分からないことも多く、家を建てるときはそこまで気がつかないのがネックですね。

 我が家は連れが病気になったとき、今後のことを考えて急遽玄関と2階への階段に手すりをつけましたが、最近はこの手すりを私が使うようになって(もちろん使わなくても上れますが)意外に便利なものだなと再認識しています。

 実家の方では、1週間ほど前に古いタイル張りだった風呂を、いわゆるユニットバスに改装し、脱衣場からの段差もなくしました。お金はかかったものの使いやすくなったと母親は言っています。 

 それにしてもこういった改修費用は、我が家のちょっとした手すりでも5万円ぐらいかかりましたから、どうせなら家を建てるときにそのことも考えて建てた方が良かったなあとつくづく思っています。

 あと高齢者の場合、スーパーの袋や新聞紙の上に足を置いて滑ったり、こたつの布団に足を取られて転ぶと言うこともあるようで、これは普段からの片付けを習慣づけないといけないようです。



女性の平均寿命が世界一から転落


健康寿命、平均寿命


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