平均寿命より健康寿命を重視すべき

平均寿命が下降傾向?(2012.7.27)

 日本女性の平均寿命が世界一から転落、と言うニュースが新聞に出ていました。 ここ3年間の推移は以下の通りです。

2009 2010 2011
男性 79.59 79.55 79.44
女性 86.44 86.30 85.90

 
 この結果男性は世界第4位から8位へ。女性は1位から2位へ後退したという事ですが、世界と比較するより、後退した原因が問題ではないかと思えます。

 新聞ではこの原因を東日本大震災の影響及び20歳代の自殺の増加も原因と簡単に書かれていますが、大震災はともかく自殺の増加が平均寿命を左右すると言うことは、自殺そのものの数がひじょうに多いということで、暗澹たる思いになります。

 しかし震災では確かにたくさんの方が亡くなりましたが、その影響がそんなにはっきりと現れるものかと思い、記憶している阪神淡路大震災の時はどうだったんだろうかと見てみると、たしかにこの年も男性は0.19歳、女性は0.13歳落ちていました。

 また2010年は猛暑の影響であるというコメントもありました。震災にしても猛暑にしても、これらは自然現象ですから、起こることはある意味避けられないと思いますが、自殺は問題ですね。

 ただし総務省の労働力調査のページを見てみると20歳代が極端に増えているようには見えません。

 まあ平均寿命は上に行ったり下に行ったりしながら、少しずつ上がっていくのかもしれませんが、私なんかが気になるのは平均寿命ではなく健康寿命です。

 こちらの方は平成13年で男性が69.55歳、平成22年で69.90歳、女性は72.94歳から73.32歳ですから、ここ10年でほとんど変化していません。つまり平均寿命は伸びているけど健康寿命はその分だけ伸びていないということになります。

 今後の推移がどうなるかはまったく分かりませんが、アトピー持ちの私の感覚では、これほど世の中にこれまでなかった化学物質が増えてしまうと、当然これまで考えられなかったような病気も増え、それがやがて平均寿命に影響してくるのではと思えます。

 また他のページでも書いたように、暑さ寒さに弱い子供達が増え、学校で朝の集会をやっていると気分が悪くなる生徒も増えているように感じられます。電車の中やコンビニの前でいかにもだるそうに座り込んでいる生徒を見ると、どうもその先の人生が危ぶまれます。

 今日のような猛暑はしょうがないですが、暑いのも寒いのも当たり前、それが日本の四季の変化でそれを楽しむゆとりがないと健康寿命も短くなるかもしれません。



ハワイの癒し効果


健康寿命、平均寿命


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