団塊の世代の健康意識

団塊の世代が65歳以上になると(2012.9.17)

 今日の毎日新聞朝刊に寄れば、今年65歳以上の人口は3074万人となり、初めて3000万人を突破したそうです。その結果総人口に占める割合は24.1%になったそうで、道行く人の4人に1人は65歳以上ということです。

 また今年は団塊の世代の1947年生まれの人が65歳となるそうで、対前年比の増加割合も最高だそうです。しかも今後5年ぐらいは、これらの団塊の世代が続々と65歳になりますので、私自身もあと5年半で仲間入りしますが、やがて地方都市は老人ばかりという光景になりそうです。

 経済界では、当初団塊の世代の60歳での大量退職を迎えて、退職金でいろいろなものが購入されるだろうと予想していたようですが、実際には60歳を越しても働く人が多く、予想は大きく外れました。

 しかし65歳以降は仕事をやめる人も増えてくるでしょうから、再度なんらかの企業側からの働きかけがありそうです。

 実際すでに旅行業界はその辺りを意識しているのか、今日の新聞広告を見ても、夫婦二人でのんびり旅行というプランが多く見られるようになりました。 しかも行き先は中高年のいかにも好みそうな場所です。

 私の場合は一人になってしまっていますので、こういうプランを見るとちょっと複雑な心境で、なかなか一人でツアー参加は難しいなと感じます。

 もっとも私自身は、大勢のグループに混じって、一緒に似たような行動をするというのが苦手な人間ですし、行きたいところがあったら自分で計画して、フラフラ彷徨う、という旅行形態が好きなので、あまり深刻にはとらえていません。

 正直なところ、この団塊の世代というのは昭和のバブル時代から、平成の不況をすべて経験して、その中で、大量の同年代の人たちとある意味競争してきた人たちですから、生き抜くスキルはいろいろ身につけているような気もします。

 その意味ではお仕着せの旅行ツアーとか、型にはまった趣味の勧誘とかにはあまり興味を示さず、意外と黙々と自分の好きな道を探して遊ぶ人が多いかもしれません。

 従って、充実した老後を過ごすために一番関心があるのは、健康維持かもしれません。それも単純なテレビコマーシャルに踊らされてサプリメントを買うというような消費行動ではなく、製品の良いところ悪いところをしっかりと比較し、コストパフォーマンスを考えながら購入する人の割合が多くなるように思います。

 一方そういった健康志向を裏付けるかのように、山歩きやウォーキングといった運動で、これら中高年の人が多数参加しています。また休日には格好いい自転車に乗って疾走する姿も見受けられます。 (若いなあと思ってよく見ると、白髪頭だったりしてびっくりすることがあります)

 健康と趣味を一致させ、なおかつこれだけはという部分にコストパフォーマンスを重視しながらお金をかけ、第二の人生を楽しむという姿が見えるようです。(もしかしたら私自身が目指している姿とダブらせているのかもしれません)

 だとすると、この団塊の世代の健康寿命もまた、これまでになく伸びそうな気がします。



健康寿命日本一は静岡県


健康寿命を伸ばす


表紙に戻る