亜鉛不足になると味覚に異常が生じます

味覚障害の予防(2013.5.15)

 ストレスや運動以外で健康寿命を伸ばす条件として食べ物を考え、その食べ物をよりよく活用するためには、どんなことに気をつけたらよいかという観点で、歯と唾液について考え、さらに舌の味覚についてまとめました。

 その過程で、最近は若者の中でも味覚異常を訴える人がいると書いたのですが、思いつきや勝手な想像で書いてはいけないなと思い直し、味覚異常の患者数推移について調べてみました。

 しかし残念ながら患者数を統計的に扱っているページは見つかりませんでした。ただ高齢者に多いと言うことは分かっています。また若い人の中にもそういった異常を感じる人がいるという事は確認できました。

 さらに、ガンの化学療法治療によって味覚異常を訴える例があり、これに付いては多少の統計もあるようですが、一般的な味覚異常の患者数というのはよく分かりません。

 というわけで若者の味覚異常というのもテレビのニュースかなんかで小耳に挟んだ内容かと思われますが、その実数は現時点では不明です。

 と考えたところで、じゃあそもそも味覚異常とはどうゆう状態なのかといことに気がつきました。我々は小さい頃から家族に、「これは甘いよ」とか「しょっぱいなあ」というようなことを聞きながら育ち、いつの間にか口の中で感じるものを、言葉として甘さやしょっぱさという言い方で表すようになっています。

 しかし自分の感じている甘さと他人が感じている甘さというのは、比較が出来ません。つまり味覚を他人と比較することは出来ないということになります。

 ただ周りの人が、これもものすごく苦い、と言っているのに、自分には甘いとか何も味がしないというような場合は、「これはおかしいぞ」と感じるのかなと思います。

 また同じものを食べているのに、徐々に味が薄く感じるようになった、というのも味覚異常の兆候なと思われます。加齢と共に多少はそのような傾向が現れるわけですが、若いのにそのような傾向が出現するときは悩むと思います。

 食べ物がまずければ食事が辛くなり健康寿命に影響するのは明らかです。では味覚障害が起きないような予防法があるのか?基本的には亜鉛という物質が必要になります。

@ 亜鉛を含む食品の摂取
 お茶、牡蠣が言いそうです

A 栄養豊富な野菜の摂取
 わざわざ栄養豊富なと注釈を入れたのは、最近は化成肥料だけで見かけだけ大きくなった野菜が多いからです。また加工食品やファーストフードの類にも亜鉛はほとんど含まれていません。

B 飲み過ぎを控える
 これはちょっと耳が痛いのですが、アルコールを分解するために亜鉛が使われるそうです。つまり亜鉛不足になりやすいと言うことです。

C 良く噛む
 これによって唾液が良く出て、消化を助けると言うことになります。 



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