尿酸値の推移を見て

検査数値の推移を長いスパンで見ると(2011.10.9)

 10年から30年ぐらいの間の検診結果の推移を改めて見てみると、当時の自分の健康状態やそのときの仕事の忙しさをはっきりと思い出すことが出来ます。

 どんな方でも年齢と共に運動能力や記憶力が少しずつ落ちていくのかなと思われますが、過度のストレスや不節制な生活が、その下降に拍車をかける実態がよく分かります。

 しかし若いときは、どんなに深酒をしても一晩眠れば治ってしまうことも多く、朝方二日酔い気味で出勤しても、昼ごろにはラーメンライス」とか「カツどん大盛り」なんかバクバク食べて平気ですから、どうしても健康よりも仕事が優先してしまいます。

 しかしそのような生活を5年、10年と続けていくういちに、通常よりも早く老け込んで行くのかも、という気がします。

 人生の考え方も、細く長くというのと、太く短くというので好みが分かれますから、若く元気なときに好きなことを思いっきりやって悔いのない人生を過ごしたいと思う方もいれば、私のような小心者のように、常に健康を意識しながらも、細く長く人生を楽しんでいこうと考える人もいると思います。

 その意味では、この血液検査結果の数値の推移を見て、あまりの体調の悪さに驚き、多少なりとも生活を改善していった結果がその後のアトピーの好転反応につながったのかなとも思えます。

 ちなみにかつての私の同僚の中には、γGTPが2000を越したというツワモノもいました。体質的に丈夫な方だったのだと思いますが、検診結果の数値が上司に伝わり、禁酒を命じられたという逸話もあります。

 しかしこの方はまだ頑張って仕事をしていると思います。反面酒に溺れてしまうタイプもいて、こうゆう方はとことん泥酔して眠りこけるまで飲み続けるというタイプです。しかしこの飲み方は一番体によくないようで、内臓を壊して、たぶん40代で亡くなりました。

 酒にまつわる話は悲喜こもごもですが、命に関わっては大変です。定期的な血液検査は欠かせません。しかしあの血液検査の針が刺される瞬間の痛み、何回やっても慣れません。もっと簡単に調べられる方法があるといいのになあとつくづく思います。

 
尿酸値の推移と痛風の関係(2011.1010)

 今日の毎日新聞朝刊に「65歳以上の体力向上」という見出しが出ています。調査開始の1998年以降ほぼ右肩上がりで点数が増加しているようです。

 たしかに私の近所を見回しても、私より年上の60歳代と思われる方が多数いますが、皆さん元気一杯で畑仕事なんぞをやっています。また私がよく行く河川敷のウォーキングでも、私と同年代から上の人が歩いているのをよく見かけます。

 新聞では健康意識が高まったと書かれていますが、平均寿命が伸びて自分自身がまだ10年以上は生きられると感じたとき、体が動かなくなったらおしまいだ、と考える高齢者が増えているせいではないかとも思います。

 まあ何はともあれ、電車の中やコンビニ前で座り込んでいる若者よりも元気そうに見えることは確かです。

 さて健康診断数値の経年変化ですが、今日は尿酸値に注目してみました。自分自身の尿酸値を知ったのは今から14年前の1997年ですが、このときの値が6.5と高めです。

 この頃は新しい落ち着いた学校に異動し、ストレスが減ったせいで飲酒量も若干減り、健康にも気を使うようになった結果、アトピーの好転反応が始まり、それも少しずつ収まってきた時期です。

 しかしその2年後の夏、尿酸値は7.5と急上昇。当然診断結果にはチェックマークが入り、生活習慣注意と言う指導を受けています。このときの私の年齢が40代半ば。ある意味で働き盛りです。

 急上昇した理由もこれまた明快です。食べ物に気を使い、アトピーから脱却し体調が良くなってきたので、食べる量が今度は徐々に増えてきました。

 結婚し、子供もある程度大きくなりあちこち旅行に出かけるようになり、旅行先でおいしいものを飲んで食べ歩くという充実?した生活を送っていました。

 その結果が尿酸値の値です。しかし私はそれが本当はどのような意味を持っているのかまったく気にしていませんでした。そして年が明けたある日、その日がやってきます。もちろん「痛風」の発作です。



発症までの期間


健康診断結果について


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