総コレステロール基準値の変化

総コレステロール値よりもHDL、LDL値が問題なのでは?(2013.11.8)

 総コレステロールが高いと動脈硬化になりやすいと、様々な医学情報に書かれています。しかし、こういった健康診断を行った後、周りの人たちに血液検査結果を聞いてみると、ほとんどの人が「コレステロール値が高い」と言います。

 その意味では、私も含めて日本人の多くがコレステロール値が高い状態にあるのかなと思えますが、その多くの日本人が生活している日本が長寿の国として世界から注目されているわけですから、ちょっと矛盾を感じます。

 そこでどうしてこんなことが起きるかと調べてみると、要するに単に基準値を厳しくしているだけです。つまり基準値を厳しくすれば見かけ上の数値異常者が増えるという単純な理屈で、特に総コレステロールの値は1976年当時の基準値は260だったという記述を見つけました。

 その後その値は1990年に250となり、最近はさらに220、そして200に引き下げられて、ある意味意図的にコレステロール異常患者を作り出しているとも言えます。この辺り、きちんと調べるとかなり問題がありそうで、製薬会社の陰謀ではないかとすら思えてしまいます。

 それはさておき、動脈硬化というのは、要するに血管の内側に脂のかたまりであるコレステロールが付着し、血管の管としてのしなやかさを阻害したり、付着した物質そのものが血の流れを悪くしたりする状態だと思っています。

 当然ながら、血管内に異物が付着すれば血液が流れにくくなり、なんとかその狭い場所に血液を流そうとして心臓ががんばるため高血圧になります。

 またあまりにも多くの脂が内壁に付着し、血液がほとんど流れない状態になったり、付着していた物質が剥がれ落ち、別のもっと細い血管を詰まらせることがあるようで、これらはすべて脳梗塞や心筋梗塞に結びつきます。

 しかし、以前かかりつけの医師に、これらの健康診断結果を見てもらったことがあるのですが、そこの医師は総コレステロールよりもHDLとLDLの関係を重視していました。

 HDLはいわゆる善玉コレステロールと呼ばれる指標ですが、要するに体の中の様々な部分から余分なコレステロールを除去するように働いています。

 一方LDLは体の中にコレステロールをせっせと運び込む役割を持っていますので、悪玉コレステロールと呼ばれています。

 この二つをあわせたものが総コレストレールに近い値になりますが、私の場合LDLは基準値に入っていて、HDLが多くなっているので、これは要するに体の中にコレステロールが多くなっているので、それをなんとか除去しようとしているのかなと解釈できます。

 さらに中性脂肪を見てみると、これも基準値に入っています。つまり食べ過ぎではあるけれど、肉ばっかり食べているわけではなく、魚や野菜も摂れていると言うことになります。

 結論から言えば、私の場合総コレステロールとHDLが基準値オーバー、中性脂肪とLDLが基準値内ですから、肉食に片寄っているわけではないけれど、全体として食べすぎだ、と言うことになりそうです。

 この結論は、少食になったなあと感じつつも、相変わらず腹一杯食べないと何となく収まりがつかない感じがするので、当然かなという気がします。ただ総コレステロールが高い、ということはあまり気にしなくて良いのかなと感じています。



LDLとHDLのバランス


健康診断結果について


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