気圧と水の飲み過ぎによる血圧上昇

 血圧の変動要因はいろいろあるようですが、今回の騒ぎは「冷え」が主原因であると、個人的に納得しました。理由は、下着を厚くして、体を暖かくすることによって、ある程度血圧が落ち着いてきたからです。

 しかし主原因以外に、今回はいろいろ突発的または一時的な血圧上昇のきっかけについて考える機会になりました。

 実は以前、私の母親がやはり同じようにある日突然電話をしてきて、今までと何ら変わらない生活をしているのに数日前から肩こりがおき、吐き気もするので血圧を測ったら上が200近くあって困った、というようなことがありました。

 まさかそれと同じ事が自分にも起こるとは思っていなかったので、食事と寒さだろう、とそのときは気軽に返答したことを思い出します。

 人のことなら簡単に、しかも客観的に判断できるのに、いざそれが自分の身に降りかかると、「これは一大事。すぐに何とかしなくてはいけない」とあたふたしているのが情けないです。

 で原因ですが「冷え」「食事」「ストレス」(今回はほとんど該当しませんが)「運動不足」以外に、気圧の影響もありそうだと言うことに気がつきました。きっかけがちょうど激しい冬型の気候配置になる直前で、低気圧が通過したのではと思われるからです。

 気圧は1気圧が1013ヘクトパスカルですが、高気圧なら1030、低気圧なら980と結構変動します。高気圧から低気圧に一気に気圧が下がれば、場合によってはその差は50ヘクトパスカルにもなり、これは1気圧の5%に相当します。

 周りの気圧が変動すれば、血圧も5%ぐらい変化するのではないかと思えます。実際には血圧は100mmHg前後ですから、5%なら5ぐらい変動してもおかしくない、と思えます。そしてもう一つ思い当たることが水です。

 一時的に血圧が上昇する原因ですが、結論から言うと水の飲み過ぎを疑っています。実はこれには理由があって、このブログのカテゴリを見ていただければ分かるように「痛風」という項目があります。

 この「痛風」ですが、原因は「食べ過ぎ」「運動不足」「水分不足」にあると、私は解釈しています。痛風が起きるきっかけは、尿酸の結晶化ですが、食べ過ぎれば尿酸が出来やすくなり、運動不足になれば、尿酸の代謝が減り、血中濃度が増えます。

 そこへ持ってきて、体内に水分不足が起きれば、血中濃度はさらに上昇し、もともと水に溶けにくい尿酸は結晶化する可能性が高くなります。

 しかし、いったん結晶化が始まっても、事前に「足の親指あたりに鈍い痛みを感じる」ことがあるので、このとき水を大量に飲めば、その結晶が少しずつ再び血液中に溶け出し、痛風になることは避けられるという知識を持っています。

 で、ここのところ何となく足先に違和感がありました。まだ「痛み」や「うずき」にもなっていなかったのですが、「これは早めに予防しなければいけない」と感じ、水を多めに飲むようにしていました。そのおかげか、違和感は解消。よしこれで大丈夫だ、と思った瞬間の血圧上昇でした。

 ネットで検索したことをまとめてみるとこんな感じでしょうか。水を大量に飲む。尿酸は薄くなるが、当然全身の血液中の水分量が増える。血管の容積は変化していないのに、水分量が増えたのだから血管の内側からの圧力が大きくなる。すなわち最低血圧が上昇する。

 さらに、血液の濃度が薄くなる。養分の必要量を体のすみずみに送るために、心臓は一生懸命働かなくてはならない。そのため心臓が収縮した瞬間の最高血圧が上昇する。

 いかがでしょうか。素人の解釈が入っていますので、医学的な見地から見ると笑われてしまうかもしれませんが、なんとなく納得できます。 (実際には恒常性の維持という体のはたらきがありますから、この通りにはなっていないかもしれません)



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