高齢化による体の許容範囲の低下

 よく寝て、ウォーキングに励み、質の良い食事を取り、寒さ対策を施し、自分の体調に大げさに一喜一憂せずおおらかな気持ちで過ごす、ということを心がけた結果、一連の急な血圧上昇騒ぎはひとまず収まりました。

 今回の経験で、また新たに感じたことがありますが、年齢と共に、環境変化に対する許容範囲が狭くなっているんだなあという思いです。(人によってはそれを老化と呼ぶわけですが)

 つまり、人の体は寒くなれば体温を上げて恒常性を保とうとするするわけですが、その上げる程度が若いとき時より明らかに落ちています。

 もちろん慣れもあるでしょうが、若いときは外気温が0℃でも体温が上がることによって耐えられたのが、段々とその限界温度が上昇し、外気温が5℃ぐらいでも寒くて耐えられない、という体になりつつあるということです。

 これは逆に高温の場合も該当し、若いときは35℃でも汗をかいて体温を下げることが出来ましたが、年齢と共に30℃を越えるだけで辛くなったりします。

 温度だけではなく、徹夜しても大丈夫だった体が、7時間は寝ないと次の日が辛いとか、ちょっと食べ過ぎると胸がむかついたり、油ものを多く食べると全然消化が追いつかないと感じたり、運動をしてもすぐに息が上がる

 なんとも情けない体になったもんだという気がしますが、老化との闘いは、その狭くなりつつある許容範囲を少しでも維持することに尽きるのかなと思うようになりました。

 そのためには寒いからといって家に引きこもるのではなく、耐えられる範囲でやはり寒い外に出て行かないと、体はますます冷えに対して抵抗力がなくなるのかなという気がしてきました。そんなわけで、ここ数日、北風にもめげず、自転車で毎日10km近く走り回っています。

 ちなみにその昔紹介した「万歩計」の「五街道」という器具で、4月以来の早朝ウォーキングでようやく東海道を制覇。間寛平さんの足元にも及びませんが、次は中山道に挑戦です。

 それはそれとして、10日ほど前に突如生じた血圧上昇で、いろいろ考える機会を持ちました。そのさい、医者に行き新しく「トーワミン」という薬を10日分追加して飲んできましたが、それが今日なくなったので、先ほど医者に行ってきました。

 血圧を測ると、なんと120/70です。10日前の騒ぎがウソのようで、そんなに体が冷えて運動不足だったのかなあ、と改めて思っています。

 そう言えば、あの頃感じていた手足の先端の冷えや、太ももの冷えも感じなくなったなあと思います。運動はあれ以来、風の弱い日は付近を3〜4km歩き、自転車で7〜10km走り回っています。

 下着は半袖のものに変更し(これまでは冬場でもランニングシャツでした)、下はおじさんの仲間入りの象徴である、いわゆるステテコを履くようにしたところ、太ももの冷えが解消。この効果が一番大きいように思います。

 夜は電気毛布をほんの少し使うようにしたところ、睡眠の深さが今までより深くなった気がします。

 つまり、寝ているとき寒い  → 体温を上げる → 余分な水分を出す → からだが緊張し、トイレに行く → 睡眠が浅くなる → 体調悪化 → 血圧上昇、というようなことを繰り返していたのだと思います。

 トイレに行く回数は、だいたい1回ですが、トイレのために起きる直前に見る夢が、これまではあまり良くない印象でしたが(はっきり覚えていないのですが)、今はすっと起きて、またすぐ寝てしまいます。

 寒さが体に与える影響というのを、今年ほど意識したことはありませんが、体調が整い、運動の効果もあって睡眠が深くなったことにより、昼間の体温維持も楽になり体温が上昇し、冷えが解消し血圧が下がるという循環になっているように思います。

 猛暑の後の寒さなので、体が余計に反応しやすかったのかもしれません。これからは少しずつ暖かくなると思うので、それに伴ってウォーキングを頑張ろうと思っています。



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