高齢化が進むと寒さを意識できなくなる?

  私の血圧騒動がひとまず収まって安心していたら、今度は実家の母親から、「突然血圧が上がりだした、どうしよう」という電話です。血圧を聞いてみると上が200を越して、下が100ぐらいだと言います。

 もう80歳なので、さすがに心配になりますが、自分の事もあったので、ここ数日の冷え込みの厳しさだろうと判断し、「しばらく暖かい部屋で静かにしているしかないのでは。でも心配なら医者に行こう」ということを話したところ、医者に行くというので連れて行きました。

 実家は我が家から車で5分ぐらいの所で、私が早期退職をしたため時間に余裕が出来、医者に行くのも楽になりました。

 車で迎えに行くと、意外に元気そうな様子で乗り込んできます。心配性という精神的な部分も大きいのですが、医者に行くと決まったら少し落ち着いたと言っていました。

 しかしそれでも180/90ぐらいはあるようです。思い当たることはないかと聞いてみても、食事に注意し暖かい恰好でいるから、何も思い当たらないと言います。

 しかしちょうど寒さが増した時期であるので、「夜寝ているとき寒いのでは?」と聞いてみましたが、「いっぱい着ているから寒くない」、と言います。

 実家の家は、築30年以上の木造一戸建てなので、1階の畳の部屋で寝ていると私でも寒い思いをすることがあるのですが、「寒くない」と言う部分に違和感を覚えました。もしかすると「寝ているときは、寒さを感じていないで、体の負担だけがましているのでは」と思えました。

 母親は知的な部分ではしっかりしていますので問題ないと思うのですが、やはり少しずつ五感が衰えているのではと思わされます。耳が遠くなるのと同様に、寒さや暑さを感じる感覚が鈍くなり、またそれに機敏に対応できない体になっているのだろうなあと想像しています。

 今回は医者に行き、薬を少し変えることにより落ち着きを取り戻したようですが、私の場合は血圧上昇の原因として「体が冷えたんだ」という認識がありましたが、年を取るとその認識すら難しくなるのかなあ、と思い、ちょっとショックを感じました。

 体が冷えると内臓の動きも悪くなるようです。私は便秘等で悩んだことはないのですが、日によって当然ながら排便の量が変わります。年齢のせいでしょうか、やはり肉食よりも繊維質を多く含んだ野菜食の方が、出も良いようです。

 昨日は寒いので「豚汁」を作って食べたのですが、野菜をたっぷり入れたところ、今日は快便。その瞬間に体が軽くなったような気もしました。

 で、ふと思ったのですが、いわゆる宿便がたまった状態と血圧は関係しないのだろうかと疑問を持ちました。最近はネットで検索すればすぐに答が得られるので便利です。分厚い医学事典を探す手間も省けます。

 グーグルで「便秘 高血圧」と入力して検索すると、両者にはほとんど関係がないと思っていたのですが、なんと640000件がヒット。最初の方のページを見てみると、ずばり「便秘をすると血圧が上がります」と書かれています。

 最初のページには、降圧剤で利尿作用のあるものを飲むと便秘しやすくなると書いてあります。水分が失われるのでそうなるかなと思いますが、これは「高血圧治療のための降圧剤の服用で便秘が起こる」というもので、私が考えた「便秘により血圧が高くなる」というのとは因果関係が逆です。

 また高血圧の人が便秘になり、トイレで頑張るとその瞬間に血圧が60〜70mmHg上がるそうですから、脳出血の恐れが高まるというのは注目に値すると思います。
 
 ただ便秘や宿便によって血圧が上がるという記述はあったものの、その因果関係まできちんと書いてあるページはありませんでした。残念です。



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