体温と酵素の働きの関係

 体温が低い人が増えているという報道が良くあります。自分自身、若いときは36.5度ぐらいあった体温ですが、最近は36.0度前後です。今回の血圧上昇の原因で冷えを考えましたが、体温の低下も影響を及ぼしているのではないかと考えました。

 体温低下 → 冷え → 血圧上昇 という簡単な因果関係があるのかなと思います。そもそも人間の体温は何度ぐらいがよいのか、その辺から調べてみないといけないなと感じ、グーグルで検索してみると、意外や意外、きちんと書かれたページがあまり出てきません。

 あえて言うと、子供は高く、大人は低い傾向になるそうですが、実際には測る場所によって異なり(脇の下が一番低くなります)、さらに1日の内でも朝晩は低く、高いのは昼ぐらいから夜8時ぐらいまでのようです。

 風邪をひくと、朝方は低かった熱が夜が近づくにつれどんどん上がるという現象は、もともとの熱のピークが夕方あたりにあるせいかもしれません。もっとも風邪やインフルエンザの場合は、そのまま夜になっても熱が下がらないので大騒ぎになるわけです。

 で肝心の正常な体温ですが、大人の場合は36.0〜37.0度で、子供はそれより0.5度ぐらい高いようです。つまり大人の微熱は37.0度を越した値で、子供は37.5度ぐらいからとなります。

 というわけでものは試しと、今12時半現在の暖房のきいた暖かい部屋でブログを書きながら体温を測ってみました。すると結果は・・・・測定中です・・・・なかなか音が鳴りません。そして・・・が〜ん。35.8度です。低いですね〜。冷えを感じるわけです。

 ではそもそも体温とは何かということですが、先ずエネルギーを作るイメージとして、体の中に取り込んだ食べ物を内臓が分解し、ブドウ糖に変換。これを血液で体内の細胞に運搬。

 さらに細胞内のミトコンドリアが呼吸によって得られた酸素を利用してこれを分解し、生命活動のエネルギーとして取り出す、という感じでしょうか。

 でこの生命活動のエネルギーは、体内の必要物質であったり、体温であったりするわけです。従って上記のメカニズムの一部に不調が生じると、体温が下がり冷えが生じるのではと推測できます。

 とすると、体温を上げるための基本は、発熱作用を促し、消化のしやすい良質の食べ物を摂り、血液がさらさらと全身に流れるようにすることが外的な条件であると言えます。

 そこで、冷えを解消するためによい食べ物は何か、という発想がひとつ生まれます。また血液がサラサラと流れるように、悪玉コレステロールを調節し、運動不足に陥っている筋肉をほぐす必要があります。

 一方細胞内での行われるミトコンドリアの活動については、直接的な努力でそれを活性化するというのは難しいような気がします。

 しかしながら、このミトコンドリアもそうですが、体内の消化活動も含めて、この反応を積極的に手助けしている体内物質が酵素です。この酵素は何千種類もあり、それぞれの種類毎に手助けする反応が決まっているようです。

 何千種類もあったらどうにもならん、と考えてしまいますが、実はほとんどの酵素が活発に働く温度が36.5℃前後であると言われています。つまり正常な体温で活発に働き、その結果さらに体内に熱が生まれ、体温を調節できる余裕が生まれる、ということになりそうです。

 結局堂々巡りでどこから手をつければよいのか分かりにくい部分がありますが、良質な食べ物→運動不足の解消→血液の浄化→体温の上昇→酵素の活性化→さらなる体温の上昇→冷えの解消→血圧低下、という図式になりそうです。



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