杜仲茶の成分と効能

2011.6.16 高血圧に有効かもしれない杜仲茶

 昨日紹介した書籍の最後の方のページに、厚労省が認めた特定保健用食品の紹介がありました。以前「かつお節オリゴペプチド」について調べ、どうやら一定の効果があるらしい、という結論に落ち着きました。

 ただこのオリゴペプチドについては、新聞等にも広告が出ていますが、続けて飲もうと思ったらかなり高価な買い物になるという事が分かったので、現在私は、かつお節そのものを食べるようにしています。

 具体的には厚揚げや冷や奴にかけて食べるという方法です。それがどの程度の効果をもたらしているのかは分かりません。毎日豆腐を食べているわけではないので、効果を確かめる術がないわけです。

 一方それ以外の健康食品としてこの書籍には、「杜仲茶」「カルピスアミール」に含まれる「ラクトトリペプチド」や「エスビーマリン」の「イワシタンパク由来ペプチド」、「カゼインDP」の「カゼインデカペプチド」、「ビー・フラット」の「天然素材ブナハリ茸エキス」、「プレティオ」の「GABA」等が挙げられています。

 これらの食品を数週間摂取した場合、2〜5mmHgの降圧効果があったと書かれていますが、これは私のように降圧剤を飲み続けている高血圧患者にとってはかなり小さい値なので、この食品だけで高血圧が改善されるとは思えません。従って高血圧のごく初期の方に向いていると思われます。

 ただ私は、少しでも降圧効果が期待できるなら、降圧剤と併用して飲んでも良いかなと思うので、今飲んでいるウーロン茶のパックを飲み終えたら、今度は「杜仲茶」を飲んでみようかなと思っています。

 ちなみに杜仲茶の効能を調べてみると、やはり血圧下降作用というのがあるようですが、その原因となる物質は「イリドイド配糖体のゲニポシド酸」という、聞いたことのない物質です。(all about の記事です)


イリドイド配糖体のゲニポシド酸とは何か
  
 一応高校や大学で有機化学の基礎を勉強しているのですが、「イリドイド配糖体のゲニポシド酸」という語句は効いたことがありません。そこでネットで調べてみました。

 するとウィキペディアに「イリドイド」の解説が書かれていましたが、その内容を全く理解できません。また「配糖体」という説明も、書いてはあるものの、まるで未知の言語を読んでいるように感じられ、まったく意味不明です。

 そこで残る一つの「ゲニポシド酸」を調べてみると、これは副交感神経に作用すると書かれたページを見つけました。

 要するに副交感神経を刺激し、血管を拡張させるため血圧が下がるというメカニズムのようです。しかしゲニポシド酸がどんな化学物質であるかはよく分かりません。

 それでもしつこく調べてみるとC16H22O10という化学式を持った物質であることは分かりました。 構造式を見るとベンゼン環とシクロペンタンがくっついたような構造を持っています。

 結局作用機序はよく分からないものの、杜仲茶に含まれる成分であり、それが副交感神経を刺激し血圧を下げるということは分かりましたので、その意味では多くのサイトが指摘しているように、血圧に良いのだと思います。

 ただ何故そのような作用があるのかを化学的に分析したサイトは、調べた範囲ではありませんでした。残念です。



気楽にウォ−キング


高血圧の目次へ


表紙に戻る