高血圧の主原因は体重増加?

2012.1.3 細身の子が増えているようです

 年末に日本の子供たちはスリムになっているというような記事を見かけました。私の仕事は高校の教員なので、ここ30数年間の高校生の体型をずっと見てきました。

 そのことと照らし合わせてみると、確かに言葉は悪いのですが、ぶくぶくといたずらに太った高校生の割合が減ったように思えます。

 私が子供の頃は「百貫デブ」なんていう口汚いあざけりの言葉がありましたが、今はそれに該当するような子供を滅多にみかけません。

 特に女子の場合は、ここ10年ぐらいでずいぶん体型が変わり、細身の子が多くなったような気がします。もともと高校生ぐらいの女子は、体全体がふっくらして、高校卒業後徐々にすらりとした体型になる事が多いように思っていたのですが、最近は高校時代からすでにすらっとしている子が多くなりました。

 それが良いか悪いかと考えると、もちろん極端にやせ細っていない限り、健康には良いようです。年末の健康関連のニュースで、肥満気味の子供たちの高血圧リスクについて研究した論文が出ていました。

 重くなった体を動かすためには多数の筋肉が必要になり、その結果血圧が上昇するというのは当たり前の事ですが、そう言った兆候はすでに子供時代から表れているということです。

 私自身は喘息持ちで、もともとガリガリにやせていました。当時の健康診断の記録を見ると、身長は173cmあるのに体重はわずか51kg。女性なら泣いて喜ぶかもしれませんが、男としては筋肉がほとんどないガリガリ状態で、肋骨の浮き出した情けない体型でした。

 その状態は就職後10年近く続きますが、その後数年間で突如体重が増え出しました。12年後には身長は変わらないのに体重はなんと63.5kgを記録しています。

 理由は、当時は中年太り(30代後半)という言葉で解釈していましたが、今考えると仕事のストレスによる暴飲暴食が原因だったように思います。

 数年間で10kg増えるなんてことは今考えると異常事態ですが、当時はまだ若いこともあり、自分の健康状態には今ほど神経質ではありませんでした。

 しかしこの時期を境に血圧も上昇。血圧の薬を服用し始めたのもこの頃だと思いますので、以後20年以上飲み続けています。

 一方体重の方はそれ以後一度も60kgを下回ることはなく、60から最高67kgを記録しています。その間健康診断の度に血圧が高いことを指摘され今にいたっています。実際検診時の機械の測定では常に下が90を越しています。

 ここ数年の体重ですが、だいたい62kg前後です。また検診時の血圧も時々90を切るようになっています。ということは結局、仕事のストレスによる過飲過食→体重増加→血圧上昇、という単純な三段論法が成り立つわけで、運動以外に血圧を下げる方法としては、体重を減らすことが重要であるということです。



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