足先の冷えも高血圧の原因?

2012.1.14 冬用スリッパで血圧降下

 「頭寒足熱」という4文字熟語をご存じの方も多いと思います。人間の体は基本的に上半身が暖かく、下半身は多少寒くても大丈夫なようですが、上半身のさらに上の頭部を少し冷やし、逆に冷えている足を温めることによって、体内の血流等の流れを良くして健康を保ち、頭の働きを明晰にするということだと解釈しています。

 そんなことを思いついたのは、やはり血圧のことを考えていたからです。先日も書きましたが、我が家は私のアトピーや喘息に配慮して、すべての部屋が洋室仕様になっていて、またダニ等が嫌なので、床はフローリングのままです。

 しかし冬場は床そのものがかなり冷えるので、スリッパをはいています。(夏場は素足でフローリングを歩くとひじょうに気持ちが良いです)

 ところが先日夏場から愛用していたスリッパの底がキレ、遂に使用不能になってしまいました。そこでカインズホームに行き新しいスリッパを買ってきたのですが、今はスリッパも安いんですね。

 一番安いのは1足98円でした。それはそれで良いのですが、今回はちょっと考え方をかえて、いつものような安っぽいスリッパではなく、少し厚手のケバケバした冬用のスリッパを買ってみました。この値段が298円。それでもまあ安いです。

 で5日ほど前からそのスリッパを履いているのですが、足先が暖かいなと感じるようになりました。通常のスリッパでは単に床の温度をそのまま伝えない、ぐらいのはたらきしかありませんが、ケバケバした物の場合は、足から出る体温の保温効果があるみたいです。

 つまり足の裏全体が少し暖かく感じられるようになりました。「そんなの当たり前じゃないか」と言われそうですが、これまで使ったことがないスリッパなので、新鮮な驚きを感じました。

 そしてさらに思ったことは、これまでは足先もかなり冷えていたんだなという認識です。ここのところ血圧対策として運動を取り上げ、主として太ももに注目していましたが、足先が少しでも暖かいと、足が冷えるという感触も変わるんだなと思いました。

 実際今血圧を測ってみましたが、今日は休みと言うこともありますが、気温がかなり低い中で、なんと124/77という、ここ一ヶ月では一番低い結果です。

 これは要するに、太ももの血流が回復したとしても、足先の末端の血管が冷えで収縮していれば血圧が上がり、そこが暖かくなっていれば血の流れも良くなり血圧が下がる、と言うことではないかと推測しています。

 最初に頭寒足熱ということを書いたのは、頭の動きを良くするだけでなく、血圧も下げる働きがある、と感じたからです。その意味では、本当に冷え性の人はいわゆる「足温器」なども効果が大きいのかもしれません。

 わざわざそこまでしなくても、軽度の冷えなら、靴下を厚手にしたり2重にするとか、レッグウオーマーを着用するとかすると、冷えの解消だけでなく、高血圧の解消になりそうだということが分かってきました。



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