高血圧と肥満に関するニュースが配信されてきました。血圧が140/90を越える人と肥満と診断された人の割合を世界保健機構(WHO)が集計した結果で以下の通りです。
高血圧 | 男性 | 女性 |
世界全体 | 29.2 | 24.8 |
日本 | 26.4 | 16.7 |
肥満 | 男性 | 女性 |
世界全体 | 10 | 14 |
日本 | 5.5 | 3.5 |
数字を見た限りでは日本人はなかなか頑張っているなと思えますが、世界全体がすべての国を網羅しているのかどうか不明なので、実際どうなのかはよく分かりません。
ただ日本人はそれでもいいほうだ、ということは何とか理解できます。こういった背景があるからこそ、医療技術の進歩も含めて長寿国となっているのだと思われます。
しかし高血圧患者が4人に一人という数値を見ると、結構深刻な状態だなと思えます。当然以前より増えていると思われますが、だとすればこの10年、20年に何が変わったのかを考えれば原因が分かるかもしれないなと思いました。
特に、年を取ると血管の内壁がある程度硬くなり、長寿と共に高齢者が増え、その分高血圧患者が増えるのは当たり前だと思えますが、若い人に高血圧が増えていると言うことを聞くと、やはり欧米風の食生活の影響が大きいのかなと思います。
では欧米風の食生活のどこが悪いのか。やはり肉食でしょうか。私はハワイが好きで、何回も行っていますが、その際現地で欧米人が食べる食物の種類を見ていると、やはり油脂分の多いものを一杯食べているなという印象を持ちます。
その上からだが大きい分食べる量も半端じゃなく、中学生ぐらいでも前菜のサラダを食べて軽くパスタをたいらげ、おもむろに肉を食べパンを食べ、最後にデザートにでかいケーキやパフェを食べる姿を見ると、食生活の質の違いを感じます。
しかし欧米人のガン患者は徐々に減少に転じ、逆に日本人のガン患者は増え続けているという統計もあるようですから、欧米人は和食の良さを評価し、日本人はハンバーガーやパスタと言った欧米風の食べ物に、特に若い人たちがこれまで以上に染まっているのかもしれません。
そう思いながらテレビを見ると、ニュース番組でありながら、食事時になると異常な量の料理番組が提供されていますので、「あれもおいしい」「これも食べなきゃ」と食べる量に余裕がある若い人たちが食べすぎになれば、高血圧や肥満の率が増えるというのも分かる気がします。
前にも書きましたが、若い人の野菜不足は顕著だと思います。しかも野菜そのものの栄養分の質が落ちているようですから、昔の人が100g食べているとすれば、今の人は同量の栄養素を確保するために110〜120g食べなくてはいけないだろうし、体重が増え、体格が大きくなり、米食が減っていることまで考えれば、もしかすると1.5倍ぐらい食べないといけないのかなと思われます。