治療の効果を比較するのは難しい

猛暑の後の急激な血圧上昇(2012.9.20)

 久しぶりに血圧の話題です。私が生活している埼玉県もようやく秋の気配が漂ってきました。昼間は今でも30数度という暑さで、相変わらずTシャツ、半ズボンで過ごしていますが、夕方5時ぐらいから徐々に気温が低下。夜寝るときの室温は27〜28度ぐらいまで下がるようになり、エアコン無しで窓を開ければ寝ることが出来るようになりました。

 夜、窓を開けていると遠くの街の騒音が聞こえてきたりしますが、それはそれで子守歌代わりになります。

 しかし先日いつもの血圧の薬をもらいに行ったとき、血圧が136/82と若干上昇していることが分かりました。体重を測るとこれも1〜2kg増えていました。

 どうやらあまりの猛暑で、外の活動が少なくなった上に、夕食時にビールを飲む量が増え、さらにつまみを多めに食べていたせいで、少々余計な脂肪がついてしまったようです。

 その結果、気温の低下と体重の若干の増加により血圧が上昇、という図式になったと判断しました。「う〜ん、これはいかん。ビールを少し減らして、食事も量を減らし、猛暑であまり出来なかった畑仕事やウォーキングをもっとしないといけないな」と反省しています。

 で、今日の朝になって、突然実家から電話。内容は母親の血圧が急上昇したので医者に行きたいとの事でした。話を聞いてみると、突然上の血圧が200ぐらいに急上昇したらしく、頭痛やめまい、火照り等を感じたそうです。

 200と聞いてはさすがに心配なので、先ほど病院に行ってきました。病院では上の血圧が160ぐらいだったようですが、夏場は130ぐらいで安定していたようですから、やはり上がっていることは間違いありません。

 原因ですが、高齢なのでやはり気温の変化に体がついていっていないのではないかと思われます。埼玉県はおよそ二ヶ月にわたって猛暑が続き、ここに来て朝晩が急に涼しくなりましたから、朝方や夜半に寒さで血管が収縮し、血圧上昇という結果になったのかなと思います。

 若いときはこういった外部の気温の変化に対して、皮膚感覚が鋭敏で、また衣服によって、その温度差を素早く調整することが出来ますが、高齢になると温度差の感覚も鈍くなり、自分では気がつかないうちに体が冷えてしまうのではないかと思えます。

 加えてこの夏の猛暑で、血管はかなり緩くなっているように思えますので、そこに気がつかないうちに寒さが加われば、血圧が上がるのは当然です。

 しかし我が家の母親は、血圧が上がってきた、と言うことに気がつきますからまだ良いのかもしれません。もう少し高齢になると、「なんとなく体調が悪いな」ぐらいの感覚で、知らずに無理をして脳溢血とかを起こす可能性もありそうです。

 高齢者の場合、手元に温度計と湿度計を常に置いておいて、体調の異変を訴えるようなら、家族がそういった客観的数字の変化に注意して様子を見ると言うことが大事なのかもしれません。

 ちなみに母親は医者から昔もらっていた漢方薬を処方されたようです。内容はよく分かりません。



太ももと足先の冷え


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