加齢で環境変化への対応が困難に?

反応の遅れが混乱の原因?(2012.11.8)

 一昨日の夕方、突然血圧が上昇、昨日は少し下がりました。今日は昨日同様の状態で、やはり寒さが厳しくなってくると、普通に生活していても夏に較べると10〜15ぐらい上がってしまうように思います。

 そこで春先に減量したディオバンを今日から再び60から80mgの通常使用量に戻しました。20mgの違いがどの程度効果があるのか分かりませんが、これまでの経験では特に高血圧の薬では、効く効かないの境界値があるように思います。

 つまりある一定程度の薬の量を服用すると、急に効果があらわれるということです。個々の細胞の代謝の関係かなと思われますが、夏場は60mgで充分効いていて、それこそ効き過ぎて立ちくらみが頻繁に起きるということもありました。

 しかし今は寒さと共に運動量も減り、食べるものは秋口の関係かどうしても増えてしまうということで、血圧にはあまり良くない季節です。

 しかもある日は暖かく、次の日は急に寒くなるという状況は、若いときには体が自動的に調節してくれましたから何とも思っていませんでしたが、年齢と共にその調節機能の柔軟性が失われ、そこにタイムラグが生じるのではないかと感じています。

 つまり寒くなると、通常はそれを皮膚の感覚器官が感知し、その情報が大脳に送られ、大脳は寒いから体を温めなくてはいけないとすぐに判断し、その指令が筋肉等に伝わり、そこでエネルギーや発熱作用が生まれたり、そのために少し多めのものを食べたりするという流れになるわけです。

 とこれが高齢になると、若い時に較べると筋肉や脂肪の量も落ちているということも一因だと思いますが、どうもその流れそのものがうまくいかず、徐々に遅れを生じ、体が発熱しようという準備が整った頃にはすでに体が冷え切っていて、温め始めた頃は周囲も暖かくなっていた、なんてことがあるのかなと思えます。

 そうなると結局寒いときは冷えたままで、暖かくなってきたときは妙に暑く感じてしまうというちぐはぐなことが体内で起き、その結果更に自律神経系のバランスが崩れ、体全体の調節がますます混乱してしまうのかなと思えます。

 これは何も血圧の問題だけではないですね。すべての調節機能、反応機能が遅れがちになると思われるので、原因と結果の因果関係を示すのが難しくなります。

 ということは、今感じている症状は、今起きていることが原因ではなく、それより少し前に起きたことが原因である、というように考えられます。

 急に冷え込んだ日があって、それから数日後に血圧が上がるという現象をたまに感じますが、こういったことが反応の遅れを証明しているような気もします。



工夫して血圧安定


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