統計的な数値では判断できない?

高血圧の数値には個人差があるはず(2014.6.3)

 4泊5日の北陸三県ドライブ旅行を無事終え、昨日は休養。今日は午前中仕事でした。それにしても暑い。旅行中も北陸ってこんなに暑かったっけ?と思いつつあちこち動き回っていましたが、上信越道から関越道にはいる頃、実は関東はもっと暑かったと言うことが実感できました。

 幸いにして、暑い時は血圧も下がり、体調は良くなります。唯一気をつけているのが水不足。シニアの場合「喉が渇いたなあ」と感じる頃は、かなり体が水不足になっているそうです。

 というわけで、天気予報のキャスターが毎回のように注意していますが、喉が渇いたと思わなくても、こまめに水分を取る事が必要だと思い、こういったブログ書きも一段落すると台所に行って水を飲むようにしています。

 一方、先日出された血圧の新しい指針で147/90でも大丈夫、という発表が、あちこちで話題になっています。論点は、「本当に大丈夫なのか?」という所にあると思うのですが、どうも医療側や製薬会社の思惑が入り乱れて、話の筋が混沌としているように思います。

 そもそも147/90という数値が出た背景は、健康な人を対象にした統計処理によるものだと解釈しています。一方これまでの検診の数値は、高血圧学会と言うところが、血圧と言う部分のみに注目して設定した値なのかなと、新聞記事の内容を読んで理解しています。

 では問題はどちらが正しいのかと言うことになるわけですが、こういった健康指針の数値はどちらも統計処理で行って、まあこんな数字にしておけば安心できるだろうという論拠なのかなと思っています。

 従って、それらの数値はごく平均的な人間にとって当てはまる数値であって、実際には個人の様々な生活環境、経済力、食事の事情、性格や気質、遺伝的な特徴、ストレスの有無等々の条件が考慮されているわけではありません。

 当たり前ですが、世の中には背の高い人もいれば低い人もいるわけで、生まれながらにして血圧が高めの人や低めの人もいるはずです。

 性格的に怒りっぽいとか、せっかちだとか、几帳面だとか、といった条件でも血圧は上昇傾向になりそうです。

 ということは、個人個人の適正血圧と言うのもあるはずで、それをひとまとめにして、ある数値以上は「要治療」と決め付けて降圧剤を処方してきた医療側の問題もあるような気がします。

 病院の医師たちも忙しい思いをしていながら、少しでも患者の健康に役だとうと思っているわけですから、一方的に攻めるのは酷だと思いますが、血圧を測って「145/90です。高血圧ですから明日から一生降圧剤を飲み続けてください」なんていう診療が行われているとしたら、それは医療ではないような気もします。

 何故高いのか?低くするにはどうしたらよいか?普段の血圧はどうなのか?ストレスや食べ過ぎ、飲みすぎ等はないか、といった健康指導の先のほうに降圧剤処方があるのだと思います。

 今回の報道は、高血圧の基準数値が自分にとって適正なのか、医療側も製薬会社側も、そして我々患者側も改めて考え直す良い機会になっているなと感じています。  



一時的な血圧上昇


高血圧(2)の目次へ


表紙に戻る