メーカー側への指導は?

4月1日から塩分摂取量の基準がさらに厳しく(2015.4.2)

 昨日から新年度に入り、フレッシュな気持ちで新しい環境に向かっている方も多いと思います。一方、テレビでは4月1日から実施される様々な食品価格の値上げを伝えていました。

 私も先日そのニュースに従ってケチャップやバターを買ってきましたが、その後実際に小売価格が上昇するのはもう少し先になるという報道もあり、なんだかテレビにだまされたような気もします。

 一方食品価格以外に軽自動車に関する税金も上がるようで、折角税金の安い軽自動車を買ったのにと、がっくりしている人も多いかもしれません。

 さらに、これは健康関連のニュースで知ったのですが、4月1日より「塩分摂取目標量が改訂」されたようです。

 従来の塩分摂取目標量は、男性が1日9g、女性が7.5gだったそうですが、それを男性8g、女性7gに変更するとのことで、これでまた血圧が高いといって病因に行くと、「塩分取りすぎですよ」と指導をする医師が増えるのだと思います。

 確かに塩分の取りすぎは高血圧患者に直結するようですから、降圧剤を常時服用している私も注意しないといけないなとは思っていますが、実際の日常生活の中での食品を考えていくと、ちょっとした加工食品には必ず塩分が含まれていますから、いくら自覚があっても現在の食環境によって、必然的に摂取量が増えてしまうような気がします。

 一時期高血圧の定義やコレステロール値の定義が、必要以上に厳しいのではと話題になったことがありますが、今回の塩分摂取量も、結局は「塩分摂取過多の患者」を作り出す定義に見えなくもないです。

 一人ひとりが塩分摂取量を気にして食生活を送ることはもちろん大事ですが、だとすれば飲食店や加工食品業者への指導も行って、食品に含まれる塩分摂取量そのものを下げる動きがあっても良いのではないかと思えます。

 たっぷり塩分が入った美味しい食品を提供しておいて、これは塩分が多いから我慢しなさいと指導するのは、言うのは簡単ですが、具体的に実行することは非常に難しいです。

 今日の私の昼食は、自宅でパスタ。利用したのは青の洞窟シリーズの「ボンゴレ」。レトルトですが、美味しいです。もうすでに食べてしまいましたが、念のためパッケージの塩分含有量を確認すると3.3gとなっています。

 1日の塩分許容量が8gなら、残りは4.7g。すでに朝食でアジの干物を食べましたから、新しい基準を考えると夕食では一切塩分を含むものは食べられない数値であるような気がします。

 ただし記事によればWHOは5g未満を推奨しているそうですから、8gなら充分多いという考え方もありそうです。

 しかし繰り返しになりますが、こういったことを厚労省が推奨するなら、食品メーカーに塩分を減らした食品を作るように指導すべきであるような気もします。



降圧剤飲み忘れ


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