降圧剤を飲み忘れて考えたこと(2015.4.9)
ここ数日急に冷え込んで、しまいこんだ冬物を再び取り出して着ています。おまけに今日は朝ちょっと忙しかったこともあって、朝1回の降圧剤「バルサルタン」80mgを飲み忘れたことに昼過ぎに気がつき「こりゃ大変だ」と思いましたが、どうしようもないです。
こういった場合どうしたらよいかということをネットで調べてみると、昼食前に気がついた場合は昼食後に服用、そうでない場合は1回抜かして翌日から服用と書いていあります。
このことから、一般的に降圧剤が効果を発揮している時間は二日間近くあるのだと推察できます。しかし飲み忘れてしまったからといって夜飲むと、今度は翌日の午前中に飲む薬との相乗効果で、今度は午前中血圧が下がりすぎてしまうのかなと思われます。
では飲み忘れが二日間以上続いたらどうなるか?これはその昔、薬を減らしたいなと思って、意図的に試みたことがあります。
結果は確かに飲まなかった1日目は大丈夫。しかし2日目は何となく違和感があり(気にしすぎかもしれませんが)、3日目は後頭部が火照るような感じになり、肩こりも普段より強い感じ。
結局4日目に不安を感じてそれ以上続けていませんが、こういった飲んだり飲まなかったりを何回も繰り返すと、体は薬が入ったりはいらなかったりするわけで、体の調節機構にも狂いが生じ、飲まなかったときに血圧が跳ね上がり、飲んだときは必要以上に下がるという現象が起きそうです。
というわけで結論は明白。飲むならきちんと飲む、ということになるわけですが、では飲まない状態を続けたら血圧は上がり続けて、最後は命の問題になるのか?というと、これは不明。
血圧が上がることによって血管壁に負担がかかりますから、血管の一部が壊れて内出血ということは起こりそうですが、その前に心臓が異常な血圧上昇を感知して、拍動を抑え気味にするような気もします。
だとすると、薬をやめれば血圧が高い状態が一時的に生じますが、やがて体自体の調節機構により少しずつ下がるような気もします。
ということは降圧剤は不要、という結論になるのですが、この考え方のどこに矛盾があるのか?実際問題、「薬を勝手にやめると血圧は反動で跳ね上がるよ」と様々な医学分野の説明に書かれていますから、「そんなもんか」と思い、試してみる気にはなれません。
しかし東日本大震災のときに、物流が途絶えて、降圧剤をはじめとする常備薬を服用することが出来なくなったというニュースは当時結構流れていました。
あの時、「降圧剤の服用が出来なかったお年寄りが多数」といったニュースもあったような気がするのですが、その後どうなったのかは不明です。
医療機関や物流の速やかな回復により、こういった薬剤が優先的に運搬されたのかなという気もしますが、私が知る限り新聞等ではあまり話題にならなかったようなきもします。
私がこんなことをくどくど書くのは、いまだに最初の降圧剤服用時の状況が、「本当に降圧剤は必要だったのか?もっと医師は生活指導をすべきではなかったのか?」という疑問を持っているからです。
ちょっとでも標準の数値から外れていると、すぐに何らかの病名が宣言され、「この薬を飲みましょう」というのが現在の医療機関の姿勢だと思いますが、新聞によれば特に高齢者は残薬の度合いが強いようです。
本当に必要な薬を必要な分だけ、というのが基本だと思いますが、どうもそこに医療の利益が絡むようで、話が複雑になっているように思います。