原因はいろいろなのに降圧剤?

高血圧の原因はいろいろ(2016.4.21)

 「血圧が上がってきた」と簡単に言いますが、今回の血圧上昇で感じたことは、患者はその上昇に対して時間的な要素も加味して考えるべきだなと思うようになってきました。

 つまり1年中血圧が高いのか、冬場だけ高いのか。若しくは寒い日だけ高いのか。というような時間的な要素を加味して、血圧が高い原因を考えないといけないという事です。

 1年中血圧が高い場合は、体自体がそういった環境に常にさらされているというわけですから、その原因は動脈硬化や肥満、もしくは一般的に言われる「加齢」が原因だと思われます。

 ただし「加齢」というのは便利な言葉で、実は具体的な原因は何も語っていないような気もします。(あえて言えば動脈硬化かなという気はしますが)

 次に冬場になると血圧が上がるというのは、これは間違いなく気温によるものですから、毛細血管の縮小が主原因で、その副次的要因として、動脈硬化や血液の粘性が高い(コレステロールや糖分の影響)、太ももの冷え等が原因になりそうです。

 また夏場に高いなんていうのは、ビールの飲みすぎ(内臓への負担や糖分摂取量の増加)、塩分取りすぎ、といった食事の問題が主原因となっているような気がします。もしかしたら水分不足もあるかもしれません。

 その他、季節には関係なく、妙に血圧が高いというような場合は、ストレス、睡眠不足、体重増加、不安、緊張といった要素がありそうです。

 さらに本当に一時的に上がるものとして、コーヒーや栄養ドリンク剤に含まれるカフェインの影響とか、昼間にしょっぱいラーメンを目いっぱい食べたとか、突然誰かとけんかになったとか、必死に走る必要があったとか、まあいろいろ考えられます。

 さらにさらに、遺伝的な病気が原因である場合もあり、ネットで検索すると、単なる緊張で突発的に血圧が上がる「白衣高血圧」なんてのもあります。

 また1日の中で朝だけ高い「早朝高血圧」や深夜に高くなる「夜間高血圧」というのもあり、ただ単に「高血圧」といってもさまざまなバリエーションがあります。

 しかしこれらをひっくるめてすべて「高血圧」という一言で処理され、さらに一定の数値を越したから降圧剤を服用しましょう、という医療行為しか行われていないことに、強く不満を感じます。

 とはいうものの、上に書いたようなことを考慮して患者に問診していたら、一人の患者を診察するのに最低30分から数時間の時間が必要で、その意味では医療のコストパフォーマンスの問題も絡んでいる気がします。

 というわけで、患者側としては、医師からのカウンセリング的な指導は期待できそうもないので、自分で原因を究明して、なんとかそれを修正していくしかないということになりそうです。



原因は食べ物と運動不足


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