血圧計の精度

 私の母親(80歳)は、毎日毎日血圧を測りその結果に一喜一憂しています。私の場合は、なんとなく体調がすぐれず、その原因が血圧にありそうだと思ったとき測るようにしています。

 血圧は定期的に測った方がよいと一般的に言われていますが、自分の性格を考えると、あまり頻繁に測定すると、母親同様にその結果にとらわれて、活動範囲がどんどん狭くなってしまうな気がしています。

 要するに気にしすぎるのは良くないと思っているわけです。とはいうものの、眩暈や動悸、のぼせ、体が重い、肩こりが激しい、うなじがこわばる等の症状を感じたときは自宅にある血圧計で血圧を測ります。

 ところがこの血圧計の数値が高く出るような気がしてしょうがありません。家で高いなと思って医者に行って測ると、だいたいそれより10ぐらい低い数値を言われ、ある意味安心するのですが、それが度重なると「家の血圧計の精度はどうなんだろうか」と気になってきます。

 そこでネットを使って、いわゆる医者が使う「水銀柱式血圧計」と「家庭用血圧計」の誤差について書いてあるページはないかと探してみました。

 すると「血圧計の精度」というPDFファイルが見つかったので、今それを見ながらこれを書いていますが、それによるとメーカーや測定方式(上腕、手首、指等の測定場所)の違いがあるものの、誤差は概ね−10から+10の範囲に収まっています。

 上腕式に限って言えば、収縮期(最大血圧)の誤差は−10から+5で、若干低めに出る機種が多いようです。一方拡張期(最小血圧)の方は−10から+10で、こちらの方が誤差は大きくなっています。

 また同じ血圧計で、何回も繰り返して測ったとき、どの程度結果の数値にばらつきが出るかというデータが、メーカー別に出ていますが、このデータからは「松下」の製品のばらつきが少ないという結果が見えてきます。

 さらに同じ機種でも、拡張期と収縮期を較べると収縮期の方がデータのばらつきが大きいことが分かるので、血管に圧力を加えて、徐々に下げていったときの脈が打ち始める瞬間を感知する技術というのが難しいのだなと思いました。

 以上からいえることは、家庭用血圧計の数値には±10ぐらいの誤差があり、同じ測定器で測っても、測定結果にはばらつきが出る事が分かり、さらに最高血圧のばらつきが大きいことが分かりました。

 実際私はオムロンの製品を使って、だいたい連続して2回ぐらい測ることが多いのですが、1回目より2回目の方が上の血圧が低く出ることが多いようです。下の血圧はあまり変わらないので、このデータは信憑性があると感じています。

 そこまで確認してから、あらためて「血圧計 誤差」という項目で他のページも読んでみました。するとやはり病院での測定値と家庭用の血圧計の差を気にしている方が多いようです。中には20以上違うという方もいます。

 私の場合は、だいたい10から20ぐらい低く出る傾向があるようです。また右手と左手でも測定値に差が出ます。測定方法のページには、測定場所の高さでも変わると書かれています。当然高くなると下がるはずです。

 でも本当にそうかなと思い、今やってみました。すると10cmぐらい高くすると5ぐらい下がりました。5ぐらいなら、計り直せばすぐに変わってしまう誤差の範囲なので、あまり気にすることもないかなと思いますが、医者の測定値よりは我が家の血圧計は高めに出ることは間違いないようです。

 



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