かつお節オリゴペプチド

 このページの内容は、「健康生活あれこれ」というブログに書いたものを、加筆修正したものです。


 最近(2011年2月12日)よく見かけるのですが、新聞に「ペプチド」を含んだ健康食品の広告が出ています。どうやら血圧を下げるという効能があるようで、同時に掲載されたグラフを見ると2週間ほど続けると15mmHgぐらい下がっています。

 私はこれまで健康食品というものにはあまり関心を持たず、普通の食事をきちんと摂ることによって薬と併用して血圧もコントロールできると考えていたのですが、今年の冬の血圧上昇は激烈だったので、さすがにこうゆうものもいいのかなと広告を読んでみたわけです。

 するとこの広告では、「かつお節オリゴペプチド」というものが配合されたもので、これが血圧を下げる効果があるように書かれています。

 しかしこのオリゴペプチドというのがどのような物質であり、その作用がどのようなものかについてはまったく触れられていません。

 そこでグーグルで調べてみると、「オリゴペプチド」というのは、30から50個のアミノ酸が直線的に並んだもののようで、アミノ酸とタンパク質の中間ぐらいの存在だということがわかりました。

 でブログによっては、このオリゴペプチドは血圧上昇にはたらくホルモンの生成を抑制すると書かれています。つまり血圧上昇をおさえられる可能性があるということで、それが広告の根拠になっているようです。

 以上からペプチドという物質がどんなものであるかはおぼろげながら分かってきました。次にこれが血圧上昇のホルモン生成を抑制する、という部分に注目しました。

 つまり血圧上昇ホルモンとはどんなものかということです。そこで例によってグーグルで「血圧上昇 ホルモン」を検索すると、結構この組み合わせで調べている人も多いんですね。

 gooに書かれた内容が分かりやすそうでした。それによると、血圧は要するに自律神経系のバランスに左右されているわけで、自律神経を左右しているのは交感神経と副交感神経の綱引きであることが分かっています。

 で、交感神経が刺激されれば血圧が上がり、副交感神経が刺激されれば下がります。このとき上げたり下げたりする物質がホルモンに該当するわけですが、交感神経からは「アドレナリン」(よく聞きます)と「ノルアドレナリン」、副交感神経からは「アセチルコリン」(これは私は単に神経の電気伝導物質である認識していましたが)が出ます。

 前者は心機能を亢進し、血管を収縮、後者は心拍数を減らし血圧を下げる、というはたらきがあるそうです。

 また内分泌系で下垂体から「バソプレッシン」というホルモン(血圧上昇)も分泌されると書かれています。ということは、昨日のペプチドはこれらの「アドレナリン」「ノルアドレナリン」「バソプレッシン」等の生成を抑制すると解釈できますが、どうなのでしょうか。



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