なぜサプリメントを利用するのか

 このペプチドですが、成分の中に「ACE阻害薬」と同じものが入っていて、それは私が以前飲んだことのある「タナトリル」と似たようなものだと書きました。

 だとすると、「タナトリル」と「かつお節オリゴペプチド」を服用するのと何が違うんだろうという疑問が生じます。同じ成分で似たような効能があるならば、別にどちらを飲んでも構わないわけで、あえてかつお節オリゴペプチドを選ぶ必要性はどこにあるのだろうか、と考えてしまいます。

 もしかすると価格か、と考え、先ずタナトリルの薬価を調べてみると、一番小さいもので41.7となっています。大きいものは143.2でした。似たような効能を持つ他の薬では25〜100前後のものが多いようです。これを毎朝1回飲むと30錠ですから、41.7×30=1251円。薬剤費を3割負担と考えると400円弱。診察料と合わせてもオリゴペプチドの料金よりもかなり安いです。

 価格的には薬の方が圧倒的に安いのに、なぜオリゴペプチドをあえて選ぶのか? 

@ 医者に行く手間が省ける
A 薬と名前が付くものが嫌い
B ペプチドは生物に含まれている物質なので安心感がある
C 薬と違って、効き目が穏やかそうだ
D 出来れば薬を使わず、自力で高血圧を克服したい
 
ということでしょうか?Dの願望が強いようにも思えますがいかがでしょうか。 もちろん私もそう思っています。

 出来れば薬無しで血圧を下げたい、というのは高血圧患者の切なる願いだと思います。しかし薬の代わりに健康食品を摂取するとなると、結局やっている内容は同じになってしまう気もします。

 また薬と併用することによって、より血圧低下の効果が得られるのではとも思いますが、併用することと、薬の量を増やすことでは、そのはたらきがACE阻害薬としての効能のみを考えるなら、結局薬の量を増やした方がいいような気もします。

 となると、では何故健康食品が気になるのか、という部分を追究しなければいけませんね。効能がほとんど同じで片方は薬、片方は健康食品と書かれたいたら、私もたぶん健康食品を選ぶような気がします。

 何故なんでしょう。健康という言葉の違いでしょうか。薬は精製された純粋な物質で、健康食品は食品として摂取でき、効き目が穏やかで体全体の健康によさそう、というイメージがあるからでしょうか。

 しかしイメージだけでお金を払うのはちょっと馬鹿馬鹿しい気もします。ただ薬と違って、これらを摂取することによって、自分は健康について意識しているんだという自覚を持つことが大事なのかもしれません。

 薬の場合は、どうしても「治療」という言葉がついてまわりますが、「健康食品」なら、自意識が高まるような気もします。しかしそれとて健康食品を摂取する大きな理由にはなりえない気がします。

 また、食品の形で摂取できるといいながら実際には広告の写真をみると錠剤になっています。色は不明ですが、例えば医師から、「血圧降下剤です」と言われて渡されたら、素直に薬だと思って飲んでしまうかもしれません。

 つまり見かけも薬とそれほど変わらないのかな、と考えてしまいます。でも体には良さそうだというイメージがつきまとうのが不思議です。



食べてみる


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