柿の葉茶

 グーグルで「柿の葉 血圧」と入れて検索してみると、柿の葉には「ルチン」「タンニン」が含まれ、これが降圧作用と血管壁の強化作用があるという記述を見つけました。

 しかしルチンがどんな物質なのか私は全く知りません。そこで例によって今度はルチンを調べてみると、「栄養管理.com」というブログが出てきました。

 ここではルチンについて「ビタミンPの一種で蕎麦の特徴的な成分。毛細血管を強くし、高血圧を予防する物質。フラボノイド類ポリフェノールの一種」(途中一部略)と書かれています。

 「う〜ん、ビタミンPってなんだ?それがどうして毛細血管を強くするんだろうか」とまたまた新たな疑問が芽生え、またしてもどんどん泥沼にはまりこみそうです。(ビタミンPという定義は現状では使われていないようです)

 ただルチンは「蕎麦」に多く含まれていることが分かりましたので、そば湯は是非飲まなくてはいけないなと思いました。

 しかし、何故そのような働きがあるのかを書いたページがなかなか見つかりませんし、ルチンという物質そのもののイメージもなかなか出来ません。

 まあそんなに神経質にならないで、人から良いと言われて勧められたものを素直に飲んでみたらどうだい、と言われそうですが、私は妙に理屈っぽいところがあるので、降圧作用が生じるメカニズムに納得できないと、高いお金を払って(柿の葉ならほとんど無料ですが)、手間暇かけて飲む気になれません。

 そこでルチンという物質そのものを調べてみることにしました。ウィキペディアです。便利ですね。化学式はC27H30O16という、ものすごい数の原子が結合した有機化合物です。

 柑橘フラボノイドの一種と書かれています。フラボノイドというのは、特有の分子構造をもつ植物二次代謝物の総称と書かれていますが、一つ調べるたびに、新たに知らない専門用語が出てきます。

 二次代謝物というのは、生命維持の根幹をなすようなものではなく、いわば飾りのような物質であるといえそうです。つまり植物が作った、成長等に直接関与しない、ちょっと余分な物質と考えれば良さそうです。

 で、効能として抗炎症効果血流の改善効果があるとされていますが、ここでも何故かは書かれていません。やはり何故かを追究するのは、物質の化学反応レベルまで掘り下げなくてはならないので、難しいのかもしれません。

 生物学の専門家でもないし、医学の知識があるわけでもないので、あまり突っ込んだことを書いても意味がないと思われますので、ルチンについては、抗炎症効果と血流の改善効果がある、というところで一応の結論としようかなと思っています。

 なお、このルチンは「蕎麦」に多く含まれていると書きましたが、その他の食品はどうなんだろうかと調べてみると、ナスやタマネギ、ほうれん草、アスパラガスといった野菜にも含まれているようです。

 そこまで調べて「えっそれじゃ今回の出発点となった柿の葉はどうなったの?」と思い、今度は柿の葉の成分を調べてみました。

 すると「柿の葉」には、ルチン以外に「ビタミンC」「ケンフェロール」「クエルセチン」「タンニン」等が含まれていると書かれています。で、この中の「タンニン」も血圧降下作用があるようです。

 では「タンニン」とはどんな物質なのか。例によって「ウィキペディア」で調べてみると、植物由来の・・・・中略・・・・塩を形成する水溶性化合物の総称、と書かれていて、一つの物質ではないようです。

 しかも最近では化学的な構造により物質が分類されるようになり、このタンニンという語句はつかわれなくなっているようです。

 で、いわゆる渋柿にはこのタンニンが含まれているため、強烈な渋みを感じるわけです。おもな働きとしては整腸作用や下痢止めに良いとされています。また抗酸化作用もあり、これが血圧に良いと言われる根拠のようですが、そのメカニズムについては、やはりよく分かりません。

 柿の葉茶について、最後に実際に飲み続けて血圧が下がったという人の体験談をネットで探したのですが、血圧によいという説明はあっても、実際に飲んで下がったという体験談には巡り会えませんでした。なかなか効果を追跡調査をするのは難しいですね。



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