酢によって、血圧が下がります

トマト酢と酢の効果(2012.1.17)

 しつこく「トマト酢」について考えています。トマトには血圧降下作用がある、と一応成分的には言えると思いますが、それではトマトという野菜の降圧効果が他の野菜に較べて著しく大きいのかというと、他の野菜の方がカリウムやビタミンCを多く含んでいる場合もあり、「トマトさえ食べていれば」という結論にはならないような気がします。

 つまり、昨日も書きましたが、食生活の基本に野菜や魚介類を置いて、ストレスのない環境で、適度な運動を行っていれば、それほどひどい高血圧症には悩まされないはずだという結論になり(遺伝的な要因は除いてですが)、健康食品というものをあえて摂取する必要はなさそうにも思います。

 しかし私のような高血圧症患者と、そうでない一般の健康な人の間には、グレーゾーンがあり、その領域にいる人たちにとっては、わざわざ医者に行って高血圧と診断され、一生飲み続けなければならない降圧剤をもらうより、健康食品で体質を変えることが出来れば、と願うのも当然だと思います。

 それはそれとして、今日は「トマト酢」の「」の効果について調べてみました。この酢については、一時期「高血圧には黒酢がよい」という話しがあり、私も数ヶ月飲み続けた経験があります。

 そのときは、上に書いたような心境で、特にその効能を深く調べもせず、「血圧によい」というキャッチフレーズをそのまま信じて飲み続けました。

 結果ですが、私の場合はほとんど効果がありませんでした。その頃にはすでに高血圧症と診断されていましたから、酢程度の降圧効果では、私の血圧は下がらなかった、と言うことだと判断しています。

 ただネットで調べると、たしかにお酢を飲むことによって、多少の降圧効果が認められるという記述も多く、検索したページの第一番目の「酢の健康百科」というページの内容を見ると、詳しくその効果が書かれています。

 しかも、ここに掲載されている降圧効果のグラフを見て、「あっ!」と思いました。そのグラフは、「トマト酢」の降圧効果として示されていたグラフとほとんど同じだったからです。

 つまり飲み始めて一ヶ月ぐらいすると血圧が10mmHgぐらい下がり、12週後に摂取をやめると元の高い血圧に戻るというグラフです。

 トマト酢のページでは「トマト酢を飲んだ場合」と記載され、こちらのページでは「酢を飲んだ場合」となっていますが、そのグラフの形状が同じであると言うことは、要するに「トマト酢」の降圧効果は、トマトによるものではなく、お酢の効果による物ではないかと考えられます。

 ということは健康食品として考えるなら、お酢の降圧効果が高いわけですから、お酢を含むような食品群を摂取することを心がければ、若干の降圧効果が望めると言うことになりそうです。 



酢の成分と血圧降下作用


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