「わかめ」のアルギン酸は血圧を下げます

高血圧とわかめ(2012.2.9))

 寒い日が続き、血圧もちょっと高めで推移しているので、ちょうど良い機会だと思い、味噌汁に「わかめ」を入れて食べる割合を増やしています。

 「わかめ」を調べてみると、どうやら表面のヌメヌメした部分に様々な栄養素が含まれていて、これが高血圧と動脈硬化の予防に役立つようです。

 ではどんな成分が含まれているのかというと、先ず「アルギン酸」ですね。化学式は(C6H8O6)n と書かれていますが、nというのは( )内の物質が複数結合した物で、ウィキペディアを見ているのですが、その分子量は10000〜600000となっています。

 C6H8O6という物質の分子量は、176ですから、これが60〜3400個ぐらい結合した分子と言えそうです。

 でこの分子が、高血圧を作り出す元になっているナトリウムイオンと出会うと、水素が1個切り離され、代わりにナトリウムが結合し、アルギン酸ナトリウムNaC6H7O6という物質に変わるようです。

 このアルギン酸ナトリウムを人間は消化できないため排出するしかないそうですが、その際取り込まれたナトリウムイオンも同時に排出されるため、体内へのナトリウム吸収量が減少し、血圧が下がるというメカニズムです。

 また、「かつお節オリゴペプチド」にも含まれている、ペプチドも含まれていて、これがオリゴペプチド同様、血圧降下作用を示すようです。

 というわけで「わかめ」は高血圧患者にとって、手軽に食べられる海藻の一つだと思います。「ひじき」も良いことは分かっていますが、食べる方法が限られているようで、自分で調理するのも面倒です。

 その点「わかめ」は、味噌汁や酢の物に気軽に使えるので、「かつお節」同様、今後は食材への応用を多くしようと考えています。

 ちなみに「わかめ」にも天然と養殖があるんですね。知りませんでした。またスーパーでは、乾燥ワカメと生わかめが売られています。一時期取り扱いが容易なので、乾燥した物ばかり使っていたのですが、最近生わかめを試しに味噌汁で使ってみたら、味がかなり違うことが分かり、生の物を見直しています。

 違いはどこにあるのかなということも調べてみましたが、成分そのものはあまり違いはなさそうです。ただ味や食感が違うという意見がかなり多いようです。

 また天然と養殖ではこれまた味に違いがあるといいます。これは今後の課題になりそうですが、スーパーで売っているわかめは、やはり養殖物が多いんでしょうね。



シジミと高血圧


高血圧の対策へ


表紙に戻る