「発熱するショール」は高血圧に朗報?

着るだけで発熱する素材(2012.2.20)

 今日の朝も冷え込みました。朝起きてリビングのファンヒーターを点火すると、表示された温度は2℃。すぐに電気代を気にしながらエアコンも入れ、洗面所へ。

 寒いなあと思いつつ急いで顔を洗ってリビングに戻ると室温は8℃ぐらいに上昇。普段着に着替えて、朝食の準備。息子を送り出し、今日の私の仕事(非常勤講師)は午後からなので、コンピューターの前に陣取りブログを書いています。

 今血圧を測定したところ139/85でした。(いつも3回ぐらい測って平均値をとっています)昨日は151/92でしたから、少し下がりました。

 冷え込みは昨日と同じくらい強かったと感じたので、やはり前日から急激に温度が下がった日の朝は血圧が上がる傾向にあるのかなと思えます。要するに体が気温の変化についていけないということのような気がします。

 さて今日の毎日新聞を見ていたら、9面の「けいざいフラッシュ」というコーナーで「発熱するショール」という製品が「帝人ファイバー」から発売された、と言う記事が出ています。

 これまでは、保温効果の高い線維が高血圧患者にとって有用だと思っていましたが、解説を読むと、この繊維は人間の体から出る湿気を吸着して発熱すると書かれています。

 ショールですから肩掛けですが、もしこれが本当なら(もちろん本当だと思いますが)、いずれ下着等にも応用される時代が来るのかなと思えます。

 しかしどうやって発熱するんだろうか、と理系の私はそのメカニズムに興味を感じ、調べてみました。まず「帝人ファイバー 発熱ショール」と入力して検索。すると当たり前ですが「帝人」のページが出てきて、そこに「あったかウオーマー」2000円、「あったかショール」5480円と出ています。

 値段はともかく、生地の素材を見てみると、通常のアクリル繊維の他に「指定外繊維」として「サンバーナー」という文字が出ています。どうやらこれ以外には発熱する素材は見あたらないようなので、これが新製品の要かなと思いましたが、どんな物質なのかまで書かれていません。

 そこで今度は「サンバーナー 発熱」という検索語句で調べると「東邦テキスタイル株式会社」という名前が出てきて、そこにこの発熱素材の説明が書いてありました。

 説明を読んでみると、どうやら普通の繊維の一種で、特に発熱するような化学物質を含んでいるわけではなさそうです。

 もともと化学繊維は水分を吸収すると多少なりとも発熱する作用があるようですが、このサンバーナーという素材はその効果を通常の化学繊維より高めたもので、その温度差は2倍程度以上になるというグラフが示されています。

 これまで知られていた繊維ではやはりウールの発熱性が大きいようで、要するにウールが暖かいと言われているのは、こういった効果があったからなんですね。私は単純に綿のように、空気の層が厚くなっているからだと思っていました。
 
 このページには靴下の利用例が書かれていますが、これ足先に冷えを感じている人にとっては朗報だと思います。



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