老化と息切れ(2011.5.4)


 動悸の事ばかり気にしていたのですが、更年期の自律神経失調症という症状の中に「息切れ」があることにも気がつきました。

 この症状に気がついたのは、たぶん40代だと思います。この頃は年に数回だったと思います。授業中(私の仕事は教員です)大声を出して説明をしていると、妙に息苦しくなることがありました。

 私は喘息持ちなので、また発作が出たかとか、なんだか血圧が上がっているみたいだぞ、と内心思いつつ授業を継続。ただしちょっと大声を控えめにして、呼吸を整えながら授業を行っていました。

 この時の息苦しさの原因が、高血圧なのか喘息なのかは、今もよく分かりません。一方ここ数年、急に長い坂道や階段で息が切れるようになりました。当初「息切れ」という言葉を思いつかず、呼吸困難だと思っていました。

 その原因は、高血圧、喘息、そしてさらには以前結核のような病気?を患った跡が肺に見られるということだったので、COPD(慢性閉塞性肺疾患)という病気も疑っていました。

 ところがCOPDの主たる原因は喫煙であるという記述を読んで、どうもこれには該当しないのではと思っていました。(私は25ぐらいで喫煙をやめています)

 しかしながら主な症状で、風邪をひいたときに治りが遅く、いつまでも咳や痰が続いたりすると書かれているので、まさにこれに該当するなとも感じていました。

 そこで、よく調べてみると老化とCOPDの間にもどうやら因果関係がありそうだと言うことが分かってきました。つまり残念ながら老化によって肺の細胞が少しずつ壊れていき、それがCOPDと似たような、またはCOPDそのものになることがある、ということです。

 実際の息切れですが、同じ動作をしていても感じるときと感じない時があります。私は時間があると、近辺の川っぺりを散歩するようにしているのですが、日によって快調に早足で歩くことが出来るときと、数百m歩くとなんとなく息苦しく感じるようなときがあります。

 その原因は何か。黄砂や花粉等の外的要因が気道にアレルギー反応を引き起こし、喘息症状となり息苦しさ(息切れ)を感じるのか、取り込んだ酸素をうまく処理できない内的要因なのか、これまでよくわからず、また症状がそれほどひどくなかったのであまり気にしてきませんでした。

 しかしここのところ、学校の校舎の階段を1階から3階まで上がるときですら息切れを感じることがあり、(数年前までは駆け上がっていました)これはやはり内的要因ではないかと思うようになり、先日の動悸に対する考察と併せて考えると、やはり更年期による自律神経失調症の一つかなと思えるようになって来ました。

 もちろん肺の周りの筋肉の衰えや肺胞そのものの老化、高血圧による血管内壁の硬化という実態もあると思うのですが、もしそうなら、調子の良い日と悪い日があること自体がおかしいです。

 足を動かしたり、しゃべり続けたりすると、当然筋肉が激しく動き、大量の酸素を必要とします。通常はその酸素の需要と、呼吸による供給がうまくかみ合って、多少息がせわしくはなりますが、息が切れるという状態にはなりません。

 しかし自律神経のバランスがおかしくなってくると、必要以上に酸素を要求するような指令が出てしまうのではないかと疑っています。 ただ原因がそうだとしても、実際にどう対処するかと言うと、いまは深呼吸ぐらいしか思いつきません。



息切れ対策、血圧と食事


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