更年期の自覚とテストステロン(2011.5.18)

更年期障害を克服するために

男性の更年期障害については、私も当初はまったく気が付かず、女性のことだとばっかり思っていました。しかし原因不明の体調不良は、50歳以降の年齢であればテストステロンの減少は誰でもありえることであり、それが急激に起きるかどうかだということが分かってきました。

 1年で1.5%前後減少といっても、実際には日々その分泌率は変動しているはずですから、ある日はやる気満々であっても、なんかショックがあると次の日はそのストレスによりテストステロンの分泌量が減り、意気消沈、もうどうでもいいや、という投げやりになる可能性があります。

 そうやって、気分的に高揚したり、落ち込んだりしながら徐々に徐々に分泌量が減っていき、そのうちそれらの症状を、総合的に捉えて「あ〜、俺も年だな。もう少し健康について考えないと」と思うようになってくるのかなと思います。

 しかし日々の変動の幅が小さければ、体に与える影響も軽微ですから、徐々に老化が進むという判断になりますが、変動幅が大きいと、それが自律神経のバランスをくずし、動悸、息切れ、胸痛、不眠、寝汗といった、様々な不快な症状を引き起こすのかなと思います。

 これらの症状が50歳以降の症状なら、まあ老化だからと諦めもつきますが、最近は若い方にも増えているということですから、大変な時代になったものだと思います。特に仕事のストレスでこのような症状を示した場合は、ちょっとよくなって出勤しても、またその出勤でストレスを抱え込むという悪循環になります。

 かといって仕事をやめれば生活が成り立ちません。どうすればいいんだろうか?と密かに悩んでいる人が大勢いるのではないかと思っています。

 正直なところ私から提案できることはあまりないのですが、一番いいのははけ口を作るということだと思います。それは酒ではなく、気楽に愚痴をこぼせる人という意味です。

 私が妻の他界後、家事が忙しく、体調も悪くなったためフルタイムの仕事をやめたときよく感じたのは、確かにストレスは減ったけど、今度は日常の何気ない話をする相手がいなくなったなあ、ということでした。

 幸いに非常勤講師の仕事があったので、そこで教員仲間と話が出来、そういった気軽な話が出来ることが結構ストレス解消に役立っていたんだなと改めて感じました。


2012年春先の動悸


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